【いとしのエンタメ】映画「海辺のリア」

今週は、6月3日(土)公開の映画「海辺のリア」をご紹介しました。
主演は、84歳の仲代達矢。監督は、特に海外での評価が高い小林政弘監督。

(c)「海辺のリア」製作委員会

「海辺のリア」というタイトル、シェークスピアの「リア王」をイメージしますが、
まさに年老いた父親と娘たちを描いたもので、映画というより「舞台」を見たという
印象が強い作品です。

(c)「海辺のリア」製作委員会

とてもシンプルな描写で、仲代さん演じるかつて大スターだった老人が認知症を患い、
高級老人ホームに入れられたものの、そのホームを脱走~というところから始まります。
シルクのパジャマにコートを着てスーツケースを引きずりながら、何かを追い求めるよう
に海辺をさまよい歩く。彼の人生について、回想シーンなどでの説明は一切なく、砂浜を
さまよい歩く描写や会話だけで過去の物語がすべて語られ、最後にはとても上質な舞台を
観ているような、そんな気分になります。家族に捨てられた主人公が可哀想とか、長女は
ひどいとか、娘婿は板挟みでつらいとか、そんなことをすべて超越して主人公が神々しく
見えてきたほど。砂浜と海が舞台装置、波の音はBGM、主人公の最後の演技が輝きます。
映画でありながら、素晴らしい舞台を観たあとのような高揚感が残りました。オススメ!

(c)「海辺のリア」製作委員会

「海辺のリア」
脚本・監督 小林政広
出演 仲代達矢 黒木華 原田美枝子 阿部寛 小林薫
6月3日(土)から全国ロードショー 
テアトル梅田・シネリーブル神戸・TOHOシネマズ西宮OSでご覧ください。

〜サウンド ブランチ 鳥飼美紀〜

こちらの記事もどうぞ

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.