1月20日(土)の「いとしのエンタメ」コーナー、今回は映画「デトロイト」をご紹介しました。
1967年、アメリカ・デトロイトで大規模な暴動が勃発。
市警察だけでは収拾できないと判断したミシガン州当局は、州警察と軍隊を投入。
デトロイトの街はまるで戦場のようになる。
暴動発生から3日目の夜、若い黒人客たちで賑わうアルジェ・モーテル。
若者が悪ふざけでおもちゃの銃を鳴らしたことが発端となり、大勢の警官と州兵がモーテルに殺到する。
警官のひとりが、居合わせた若者へ暴力的な尋問を始め、やがて、それは異常な“死のゲーム”へと発展し、新たな惨劇を招き寄せていく…。
監督はキャスリン・ビグロー。
これまで手掛けた作品も、バイオレンス、サスペンス、SFなどハードなものが多く、2008年「ハート・ロッカー」では、イラク戦争の爆発物処理班に所属する米軍兵士の極限心理を描いて、アカデミー賞作品賞など6部門を受賞しました。
また、2012年「ゼロ・ダークサーティ」では、あのビンラディン捜索の舞台裏に迫り、アカデミー賞5部門にノミネートされています。
本作品は、このように剛腕・骨太な作風で知られるキャスリン・ビグローの5年ぶりの傑作。
デトロイト暴動はアメリカ史上最大級の暴動で、43人の命が失われ、負傷者1100人以上という大参事となりました。
それから50年の間、暴動の裏側で歴史の闇に埋もれていた”旋律の一夜”に肉薄する迫力は恐ろしいほどです。。
もし自分がその場にいたら……と思うと、息もできないくらいの恐怖を、誰もが感じるでしょう。
アメリカ史上最大級「デトロイト暴動」の渦中で起こった惨劇を、あなたの目で確認してください。
監督:キャスリン・ビグロー
脚本:マーク・ボール
出演:ジョン・ボイエガ ウィル・ポールター アルジー・スミスほか
2017年 アメリカ 142分 配給:ロングライド
1月26日(金)から、TOHOシネマズ梅田 TOHOシネマズ西宮OS OSシネマズミント神戸などで公開されます。
http://www.longride.jp/detroit/
~サウンドブランチ 鳥飼美紀~