【いとしのエンタメ】映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
「いとしのエンタメ」、今週は「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」をご紹介しました。
カナダの小さな町で叔母と暮らすモードは、絵を描くことと自由を愛していた。
叔母から何かと束縛され自由のない生活をしていたモードは、ある日、家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。
男は町はずれで魚の行商を営むエベレット。モードは彼の家で住み込みの家政婦になろうと決意する。
子供の頃から重いリウマチを患い、厄介者扱いされてきたモードと、孤児院育ちで生きることだけに精一杯だったエベレット。
孤独な二人の同居生活は、最初はトラブルが続き心無い噂も町に広がっていく。
そんな時、エベレットの顧客サンドラが、モードの描いた絵を見て才能を見抜き、絵の創作を依頼する。
モードの絵の評判は広がり、やがてアメリカ合衆国大統領から依頼が舞い込むまでに……。
モード・ルイスはカナダで最も有名な画家だそうです。
1903年に生まれ、1970年に亡くなっています。
彼女は子どもの頃、若年性関節リウマチを患い、生涯にわたって手足が不自由でした。
1938年に魚の小売業を営むエベレット・ルイスと出会い、結婚しました。
二人は、ガスも電気も水道も無い、わずか4メートル四方の小さな家で暮したそうです。
この可愛らしい家は、カナダのノバスコシア美術館にモードの絵画と共に常設展示されています。
この家でモードは、壁や窓、掃除道具や皿などに絵を描き、家の中を自身の絵で埋め尽くしたとか。
そして、エベレットが魚を売るときに、モードの描いたポストカードを一緒に売りだしたことで、絵が評判となり、1964年にカナダの週刊誌「Star Weekly」で紹介されると、彼女の名はカナダ中に知れ渡りました。
カナダの厳しい自然の中、鮮やかな色遣いのモードの絵はとてもキュート!
幼い頃から障害を抱え、暖かい家庭に恵まれなかった1人の女性の才能が花開いていく感動の作品です。
モードを演じるサリー・ホーキンス、エベレットを演じるイーサン・ホーク、二人の演技が秀逸!
監督:アシュリング・ウォルシュ
出演:サリー・ホーキンス イーサン・ホーク カリ・マチェット ガブリエル・ローズ
2016年 カナダ/アイルランド 116分 配給:松竹
http://shiawase-enogu.jp/
大阪ステーションシティシネマ 神戸国際松竹で上映中です
~サウンドブランチ 鳥飼美紀~