【いとしのエンタメ】映画「モリーズゲーム」「蝶の眠り」
「いとしのエンタメ」
5月5日の放送は、「モリーズゲーム」と「蝶の眠り」の2本の映画をご紹介しました。
まずは、アメリカ映画「モリーズゲーム」。
有名人たちが顧客リストに名を連ねるポーカールーム。最低掛け金は1万ドル(100万円)!
そのオーナーであるモリー・ブルームという女性はオリンピック候補にもなった元トップアスリート。
なぜ彼女は、全く違うギャンブルの世界へと身を投じたのか。
厳格な父親のもと、幼い頃からスポーツも勉強も一番になるためにひたすら努力を重ね、大学を首席で卒業したモリーの将来は、オリンピックで金メダルを獲得し、ロースクールを卒業して会社を設立するはずだった。
ところが、試合中の事故でモリーのアスリート人生は終わってしまう。
数年後、ケガから回復したモリーはハリウッドのクラブで働き始め、そこから彼女の人生が大きく変わっていく……。
その後モリーは、栄華を極めた果てに、違法なゲームを主催した容疑でFBIに逮捕されます。
これは実話で、トップアスリートからハリウッドスターが集う高額ポーカールームの経営者となったモリーが、2014年に出版した回顧録をもとに描かれています。
幾度もの失敗から立ち上がった《勝つために生まれた女》の感動の逆転ドラマ。
モリーのぶれない精神が見事です。
監督:アーロン・ソーキン
出演:ジェシカ・チャスティン イドリス・エルバ ケビン・コスナー
2017年 アメリカ 140分 配給:キノフィルムズ
5月11日(金)から、TOHOシネマズ梅田・西宮OS 109シネマズHAT神戸で
6月 2日(土)から、シネ・リーブル神戸で公開されます。
http://mollysgame.jp/index.php
そして、日韓合作映画「蝶の眠り」
アルツハイマーに侵された50代の女性作家が、「魂の死」を迎える前に、最後の小説を書きあげたいと望む。
そんな時、作家志望の韓国人留学生と出会い、執筆作業を手伝ってもらうことに……。
そしていつしか二人は惹かれあっていくが、病状が進んでいく彼女と、最期まで支えたいと思う留学生の思いはすれ違ってしまう。
中山美穂が5年ぶりに映画主演を務め、韓国俳優キム・ジェウクと共演した大人のラブストーリーです。
韓国の女性監督チョン・ジェウンが脚本も手がけ、フランスの女流作家マルグリット・デュラス晩年の恋を描いた映画「デュラス 愛の最終章」をモチーフに、アルツハイマーに侵された女性作家と韓国人留学生の年の差を超えた純愛を描いています。
女性作家役の中山美穂さんと留学生役のキム・ジェウクの美しさは当然ながら、見どころのひとつに、女性作家の住む美しい家を挙げたいと思います。
埼玉県所沢市の建築家・阿部勤さんの自宅が使われているそうで、コンクリートと木が美しく調和していて、とても落ち着きのある素敵な家です。
物語の中で、作家が留学生にその家の本棚の整理を指示するのですが、本の色ごとにグラディーションをつけて仕上げたシーンがとても印象的です。
アルツハイマーという難しい病を中山美穂さんが好演!
監督:チョン・ジェウン(韓国の女性監督)
出演:中山美穂 キム・ジェウク 石橋杏奈 勝村政信
2017年 日韓合作 112分 配給:KADOKAWA
5月12日(土)から、梅田ブルク7 109シネマズHAT神戸で公開。
http://chono-nemuri.com/
~サウンド・ブランチ 鳥飼美紀~