【いとしのエンタメ】映画「ファントム・スレッド」

今週の「いとしのエンタメ」は「ファントム・スレッド」という映画をご紹介しました。
ファントム・スレッドとは幻の糸…という意味で、運命の糸が紡ぎ出す究極の愛の物語です。

(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

1950年代のロンドン。
英国の高級婦人ファッション界に君臨する天才的仕立て屋のレイノルズは、別荘へ向かう途中に立ち寄ったレストランでウェイトレスのアルマと出会い、彼女を自身が営む「ハウス・オブ・ウッドコック」の新たなミューズ(女神)に迎える。

レイノルズはアルマの“完璧な身体”を愛し、彼女をモデルに、取り憑かれたように昼夜を問わずドレスを作り続ける。

(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

彼にとってミューズとは、創作に不可欠なインスピレーションと一時の癒しをもたらす存在、それ以上でもそれ以下でもない。
しかし、そんなレイノルズとアルマの気持ちには温度差があり、レイノルズに不満を募らせたアルマは、ある行動を起こす。
やがて二人がたどり着く究極の愛の形とは ……。

(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

レイノルズを演じたダニエル・デイ=ルイスがこの作品を最後に俳優を引退すると表明したそうです。
1957年生まれの、まだ61歳。アカデミー賞主演男優賞を3回も受賞した素晴らしい俳優です。
天才的な腕と繊細な神経を持つ仕立て屋のレイノルズを演じたデイ=ルイスは、実は俳優業のほかに靴職人でもあるそうですが、撮影前の1年間、著名な裁縫師のもとで修業を積み、全身全霊で稀代のドレスメーカー役を演じています。
そして、存在感を放つのが、アルマ役のヴィッキー・クリープス。
ヨーロッパ映画を中心に活躍する女優で、ウェイトレスだったアルマが、華やかなドレスを纏ってどんどん垢抜けていく過程や、後半になって、外見からはわからない意思の強さを見せる演技(ちょっと恐ろしい)に注目です。

(C) 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved

監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス ヴィッキー・クリープス レスリー・マンヴィル
2017年 アメリカ 130分 配給:ビターズ・エンド/パルコ
本年度アカデミー賞衣装デザイン賞(マーク・ブリッジス)受賞。そのほか、作品賞など計6部門もノミネートされました!

本日、5月26日(土)から、大阪ステーションシティシネマ シネ・リーブル神戸で公開。
http://phantomthread.jp/

~サウンド・ブランチ 鳥飼美紀~

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