【いとしのエンタメ】 映画「タリーと私の秘密の時間」
アメリカ映画「タリーと私の秘密の時間」
土曜の生放送、サウンドブランチの鳥飼美紀です。
今週の「いとしのエンタメ」でご紹介したのは、アメリカ映画「タリーと私の秘密の時間」。
仕事や育児に頑張り過ぎて心折れそうなあなたを、リフレッシュさせてくれる作品です。
仕事も家事も育児も完璧にこなすマーロという女性が主人公。
もうすぐ3人目の子供が生まれる。
夫は優しいが、家事も育児も妻に任せっきり。
ある日、マーロの兄が、出産祝いに夜間専門のベビーシッターを提案するが、見知らぬ人に赤ん坊を預けることに抵抗のあるマーロは一旦は断る。
無事に女の子を出産したマーロだが、家事は膨大に増え、ついに積み重なった疲れとイライラした感情が爆発。
もはや限界と感じたマーロは、夜間のベビーシッターを頼むことにする。
夜10時半に現れたベビーシッターは、タリーと名乗る若い女性で、おへその見えるTシャツにジーンズ、いきなりタメグチのイマドキの女の子。
戸惑うマーロにタリーは、「私を頼って」と宣言し、翌朝目覚めるとタリーの姿はすでになかったが、8年間荒れ放題だった家がきれいに片付いていた。
そんな完璧な仕事をするタリーに助けられて、マーロは久しぶりにぐっすりと寝ることができ、晴れ晴れとした気分になる。
タリーはシッターの仕事だけではなく、マーロの昔話や愚痴を聞いてくれ、悩みごとの相談にまで乗ってくれる。
いつしか二人の間には友情が芽生えるが、タリーは何があっても夜明け前に姿を消し、自分のことは一切語らないのだった――。
あの美しいシャーリーズ・セロンが、何事にも頑張りすぎて疲れ果てた女性を、とてもリアルに演じています。
もはや若くはない顔つきや体形やしぐさなど、リアル過ぎて観ているこちらが心配になってくるほど。
この物語は、脚本のディアブロ・コディが、自らも3人目の子供を出産した時に「夜間ベビーシッター」に助けられた経験から生まれたということです。
観終って、タリーのような存在が自分の前にも現れてほしい…そう思う女性は少なくないのでは?
なぜそう思うのか? そして、なぜタリーは夜明け前に姿を消すのか?
それは、ラストにわかります。
~かつて夢見た《未来》とは違う《今》にため息をつく大人たちに、目の覚めるサプライズを贈る、ミステリアスな人生のリフレッシュ・ムービー~
頑張りすぎているあなたに、是非観てほしい作品です。
監督 ジェイソン・ライトマン
脚本 ディアブロ・コディ
出演 シャーリーズ・セロン マッケンジー・ディヴィス
2018年 アメリカ 95分 配給:キノフィルムズ
http://tully.jp/
8月17日(金)から、大阪ステーションシティシネマ TOHOシネマズ西宮OS シネ・リーブル神戸で公開されます。