【いとしのエンタメ】イギリス映画「ブレス 幸せの呼吸」
「ブレス 幸せの呼吸」

©2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved
サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
今週の「いとしのエンタメ」はイギリス映画「ブレス 幸せの呼吸」をご紹介しました。

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1950年代のイギリス。
ロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナの物語。
ロビンのひとめぼれで交際が始まり、夫婦となった二人。
茶葉の仲買人を始めたロビンは、ダイアナを伴ってケニアのナイロビを訪れる。
まもなくダイアナは妊娠し、二人は幸せの絶頂にいた。
ところが、ある日突然ロビンがポリオという病気に襲われる。
首から下が全身マヒとなり、自力で呼吸もできず、人工呼吸器なしでは命にかかわる。
現地の医師からは「余命数カ月」と宣告されてしまう。
やがて二人の間には息子が生まれ、“ジョナサン”と名付けるが、イギリスに帰り専門病棟に入院したロビンは、人工呼吸器に繋がれ絶望の中で生きることになる。
病院を出たいと望むロビンのために、医師の反対を押し切り自宅で看病する決意をするダイアナ。
医師からは「2週間で死ぬぞ」と脅され、無謀とも呼べる二人の決断だったが、その決断は、その後の彼らの運命を大きく変えていく……。

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この作品のプロデューサーは、「ブリジット・ジョーンズの日記」「エリザベス」などの映画を手掛けた、世界屈指の名プロデューサー・ジョナサン・カヴェンディッシュ。
そうなのです、彼はロビンとダイアナのたった一人の息子・ジョナサン!
この物語は、ロビンとダイアナの息子が、両親の生きた運命を映画化した実話なのです。
ロビンは、家族を愛し、前向きに人生を謳歌し、さらに自分と同じ境遇の人たちを幸せにすることに力を尽くしました。
結末は、日本人にはなじまない選択なのかもしれませんが、ロビンらしい決断だったと思います。
自分の命・自分の人生は自分のもの……そんな思いや勇気が伝わってくる作品です。

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監督:アンディ・サーキズ
出演:アンドリュー・ガーフィールド クレア・フォイ トム・ホランダー ヒュー・ボネヴィル
2017年 イギリス 118分 配給:KADOKAWA
9月7日(金)から、シネ・リーブル梅田 シネ・リーブル神戸で上映中。
http://breath-movie.jp/