【やまよもやまばなし】荻野さん 思い出の山シリーズ「霧島連山縦走登山」
今日の「やまよもやまばなし」は相野駅山の会、三水山の会の荻野さんにお越しいただき、思い出の山シリーズということで霧島連山縦走登山についてご紹介いただきました。
今年3月に新燃岳が噴火し、入山規制されている霧島連山。
今回は2002年にプライベートで行かれた時の模様をお話いただきました。
初夏のミヤマキリシマや秋のススキが有名な霧島連山ですが、荻野さんが行かれたのは12月。なんと初冠雪の日だったそうです。
南港からフェリーに乗って(船中泊)宮崎港へ。霧島スカイラインを通って登山口のある、えびの高原へ。
快晴のえびの高原。標高は1200mほど。白鳥山と甑岳が遠くに見えます。快晴のお天気で最高のトレッキング日和だったそう。
ちなみにえびの高原の「えび」は秋になると一面ススキがえび(葡萄)色になるからだそうですよ!
5合目付近。雪がうっすら積もっています。ここまではブナやムクギの樹林帯。木道で登りやすい道が続きます。
韓国岳山頂直下。手前は噴火口?ツアーに参加したので近くまでは行けず・・・とのことでしたが、えぐれているのがわかりますね。
霧島連山の最高峰韓国岳(1700m)山頂からは縦走路に入ります。ここからのトレッキングコースはなだらかで歩きやすいそう。
新燃岳~霊峰高千穂が見られます。
獅子戸岩(1429m) 獅子の顔をした巨岩があります。
今年噴火した新燃岳の手前から高千穂が望めます。新燃岳の噴火は今年以外にも平成23年、15年、昭和32年にもありました。
噴火口の周りの突起物は「兎の耳」(岩峰)と言われています。
今は入ることができませんので、写真でご堪能ください。
新燃岳噴火口にて。後方は獅子戸岳から韓国岳。歩いてきた道が見られます。
新燃岳噴火口。底には青緑色の火口湖(新燃池)が!美しいエメラルドグリーンの湖です。今はもうないのではないか?とのこと。
噴火口をまいて標高1332mの中岳へ向かいます。少しススキが残っていますね。
中岳から御鉢噴火口と雲に聳える高千穂を望めます。空と山しかない景色が延々と続きます!
「火山というと荒々しいイメージがあるかもしれないが、危ないキレットなどもなく、霧島連山は非常に女性的で神秘的なコースである」と荻野さん。
雲の間から桜島が顔をのぞかせています。
御鉢の噴火で喪失した霧島神宮跡 天孫降臨伝説の古宮址として残っているそうです。何とも神々しい雰囲気です。
そして船に乗って帰路につき、朝方大阪に着いたそうです。大阪南港の夜明けが美しいですね。
荻野さんが行かれた次の年に新燃岳が噴火。入山規制が続く中、今年また噴火がありました。
現在、縦走はできませんが、高千穂峰、甑岩、韓国岳など歩くことができる地域もあります。
霧島市のWEBサイト→ https://www.city-kirishima.jp/kirikan/kanko/shizen/yama.html
これからススキが見ごろを迎えるシーズン。
ご興味持たれた方はぜひ足を運んでみてくださいね!そしてまたいつか縦走路が歩けるようになりますように!
今日の放送を下記から聞くことができます。
前半
後半
ハニー・サウンド・マルシェ 火曜日担当 藤元愛