【やまよもやまばなし】三水山の会 岸本さんご夫妻 八甲田山紅葉ハイキング
八甲田山 紅葉ハイキング
今日の「やまよもやまばなし」は三水山の会の岸本さんご夫妻にお越しいただき、有志で行かれた八甲田山 紅葉ハイキングについてお話いただきました。
東北は9月の末に紅葉が始まります。今回はツアー会社に申し込んでのハイキング。
しかしながら、9月の末には台風24号が・・・!更にまさかのコースミス?!
今回もなかなかハードなハイキングになった模様です。ですが、美しい紅葉はやはり関西とは違い雄大です!
2泊3日のツアー。初日は朝7時35分の便で伊丹から青森空港へ。伊丹から1時間30分で到着します。
初日は奥入瀬渓谷をハイキング…の予定がなんとまさかのコース間違い!
緩やかな川の流れを横目にハイキングするはずがとんでもないところに・・・?!
このお話はぜひ放送をお聞きください。このページの下部で今日の放送を聴くことができますよ!
そして2日目は日本百名山に名を連ねる八甲田山へ。
八甲田山とは山の名前ではないのですね。北八甲田連峰と南八甲田連峰の2つに分かれる連峰のことを言うのだそうです。
今回は八甲田山系の最高峰「大岳」のある北八甲田連峰に登られたお話をしていただきました。
北八甲田連峰へはなんと110人乗りのロープウェイに乗って標高1300mの山頂駅へ。
朝の通勤ラッシュ並みの大混雑だったそうです。朝8時30分ですから、まさに通勤ラッシュ?!
山頂駅から赤倉岳~井戸岳~大岳と縦走していきますが、縦走路からは青森市街や青森湾を望めます。
山頂駅では地元ガイドさんが御出迎え。津軽弁で軽快な案内をしてくださいます。
ガイドさんは普段見落としがちなところまで細かに説明してくださり、ガイド付きは初めてだったそうですが、とても楽しかったとのこと。
津軽弁というのがまたいいですね!
そのガイドさんが教えてくださったのが「草紅葉(くさもみじ)」。
これは高層湿原が赤や黄色に輝く景色のことを言うのだそうです。
山頂駅からはこれから歩く上毛無岱の高層湿原が見えます。
見事な紅葉、圧巻の景色ですね!
山頂駅から田茂萢(たもやち)湿原を歩き、稜線伝いに赤倉山(標高1541m)~井戸岳(標高1537m)と歩いて行きます。
ちなみに「岱」や「萢」とは湿原を意味するのだそうですよ。
赤倉岳や井戸岳では火山の噴火口跡を見ることができます。
八甲田山は湿原や火山の噴火口があり、バラエティに富んだ山となっています。
うっとりするような湿原の草紅葉から一転、荒々しい姿を見ることができます。
井戸岳の噴火口周辺を迂回するように稜線が続き、そこからは長い下り坂が続きます。
眼下には大岳避難小屋と小さな火口湖(鑑沼)が望めます。
避難小屋にはベンチがあり、こちらが昼食休憩に持って来いの場所のようでたくさんの方がランチタイムを過ごしていたそう。
岸本さんたちツアーの皆さんもこちらで昼食。
そしてここからは八甲田山の最高峰・大岳(標高1584m)へ登ります。長い下りの後ですから、一番の登りですね!
途中、ガイドさんが「後ろを振り返ってみてください」と声をかけられ、見えたのは・・・
これまで歩いてきた赤倉岳、井戸岳、そしてロープウェイ山頂駅まで一望できる景色!
自分が歩いた軌跡が見えると嬉しいものです。頑張って歩いてきた実感が湧きますね。
そして大岳山頂へ到着!
今回は三水山の会 有志のメンバー4名での参加。皆さんいいお顔です!
山頂からは360度のパノラマを楽しめますよ!
歩いてきた避難小屋と鑑沼を大岳側から見るとこんな感じに。
噴火の激しさを目の当たりにできますね。
大岳からは避難小屋まで戻り、ロープウェイ山頂駅から見えた上毛無岱、更には下毛無岱を縦断して酸ヶ湯(すがめゆ)温泉へ下山。
後を振り返ると縦走してきた赤倉岳、井戸岳、大岳の3つの山がきれいに見えたそうです。
草紅葉とのコントラストが素敵ですね!
最終日はなんと台風24号が関西を直撃、JRの計画運休もあり、岩木山に登る予定を急遽取りやめ、9時30分の飛行機で伊丹空港へ。
神戸電鉄が運休する一歩手前で無事帰着。
自然には抗えませんが、無事に帰宅できて何よりです。
スケールの違う山々のお話、そしてこちらは文章よりも音声で聞いた方が臨場感があると思います!
1日目の大変なハプニングのお話はこちらから↓
前半
後半
なかなかにハードな3日間!
ですが、関西の山とはスケールの違う雄大な景色は一度自分の目で見てみたいものです。
自然のものなので年によって違うと思いますが、奥入瀬渓谷の紅葉は10月に入ってから、八甲田山は9月末で紅葉が楽しめるそうですよ。
来年の紅葉ハイキングの予定に入れてみてはいかがでしょうか?
ハニー・サウンド・マルシェ 火曜日担当 藤元愛