【いとしのエンタメ】フランス映画「マダムのおかしな晩餐会」

「マダムのおかしな晩餐会」

ℂ 2016 / LGM CINEMA ? STUDIOCANAL ? PM – Tous Droits Reserves / Samantha Hellmann

サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
今週ご紹介した映画は、フランスの作品「マダムのおかしな晩餐会」です。

フランス・パリに引越して来たアメリカ人の夫婦、ボブとアンの二人。
アンは張り切って、ヨーロッパのセレブな人たちを招いて晩餐会を開くことを計画。
ところが、メンバー12人のはずが、当日になって夫・ボブと前妻との間の息子が突然現れ、13人という縁起の悪い数字になってしまう。
アンは、急遽スペイン人のメイドのマリアをセレブ客の1人に仕立て上げ、14名の晩餐会に。
「お酒を飲み過ぎないように」「喋り過ぎないように」とアンとボブから念押しされていたマリア。
だが、彼女は緊張のあまり、ワインをがぶ飲みし下品なジョークを披露してしまう。
なんと、そんなマリアに一目ぼれし、すっかり心を奪われた英国のセレブ客がいた。
それを知ったアンの心に、自分でも気がついていなかった変化が起こる。

ℂ 2016 / LGM CINEMA ? STUDIOCANAL ? PM – Tous Droits Reserves / Samantha Hellmann

スペイン人のメイド・マリアを演じるのは、「世界一美しい鷲鼻」を持つ、ロッシ・デ・パルマというスペイン人の女優です。
絶大なるインパクトを放つ彫刻的な美貌と言い表される、とても個性的なビジュアルです!
マリアを演じたのが彼女でなければ、とても平凡な作品になってしまったかもしれません。
そして、単なる数合わせに座らせたメイドが、英国セレブを魅了するとは想像もしていなかった女主人・アンの心の変化にも注目したいところ。
すべてにおいて主導権を握りながら、満たされていないセレブ女性が使用人に嫉妬する、その醜さをトニ・コレットが上手く演じています。
ラストシーンのマリアの表情の清々しさが印象的な、大人のロマンティック・コメディです。

ℂ 2016 / LGM CINEMA ? STUDIOCANAL ? PM – Tous Droits Reserves / Samantha Hellmann

~心に響いた言葉~

映画の中で、精神科医が言った「嘘も人を語る」という言葉。
どんな嘘をつくかで、その人の性格や品格が表れてしまうということでしょうか。
アンがついた嘘と、マリアがつかされた嘘は、形は同じでも人間の中身が違う・・・そんな感想を持ちました。

監督:アマンダ・ステール(フランスの著名な作家 2009年に自作の作品で監督デビュー)
出演:トニ・コレット ハーヴェイ・カイテル ロッシ・デ・パルマ
2016年 フランス 91分 配給:キノフィルムズ
11月30日(金)から、大阪ステーションシティシネマ シネ・リーブル神戸 TOHOシネマズ西宮OSにて公開されます。
http://www.madame-bansankai.jp/

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