【いとしのエンタメ】映画「メリークリスマス!~ロンドンに奇跡を起こした男~」
「メリークリスマス!~ロンドンに奇跡を起こした男~」
170年以上に渡って愛され続け、幾度も映画化や舞台化されてきたディケンズの不朽の名作「クリスマス・キャロル」をご存知ですか?
クリスマスイブの夜、頑固でケチで偏屈な老人スクルージのもとに、死んだ仕事仲間のマーレイの亡霊が現れます。
マーレイはスクルージに、「3人の幽霊が人生を変えにやってくる」と伝えに来たのでした。
彼の言ったとおり、スクルージの前に3人の幽霊が現れ、スクルージ自身の過去・現在・未来を見せます。
ショックを受けたスクルージが、まだ未来は変えられると悟り、改心する…というお話です。
この映画は、その「クリスマス・キャロル」の創作過程とディケンズの心の旅を、ファンタジー感たっぷりに描いた作品です。
1843年10月、ロンドン。落ち目となったベストセラー作家のチャールズ・ディケンズは、出版社に原稿料の前借りを頼むが、断られてしまう。
家族のためにもなんとかベストセラーを書きたいと思った彼は、クリスマスを題材にした小説を書こうと思いつくが、クリスマスまでにはあと6週間しかなかった。
そんなある夜、墓地へ迷い込んだディケンズは、奇妙な老人と出会う。
偏屈そうな老人の「くだらん」という言葉にインスピレーションを得たディケンズは、猛然とペンを走らせる。
執筆に没頭するディケンズは小説の世界に入り込み、やがて現実と幻想の境目が曖昧になっていく……。
ディケンズの生きる現実の世界、小説の主人公スクルージと3人の幽霊との不思議な出会い、そして、ディケンズの幼い頃からのトラウマとなっている記憶。
挫折続きの彼がそれらと向き合い、家族愛に目覚めていく奇跡の物語です。。
心に残った一言~
クリスマスイブの日には、あの世とこの世の境目が薄くなって、精霊たちが現れる~
これは、ディケンズ家の若い召使タラが子どもたちに聞かせていたお話の一部分です。
偶然立ち聞きしたディケンズは、その言葉の暗示にかかったかのように、スクルージのいる世界に迷い込んでいくのです。
この映画に描かれたようなファンタジーなら、少し怖いけれど、私もあの世とこの世の境目を覗いてみたいと思います。
監督:バハラット・ナルルーリ
出演:ダン・スティーヴンス クリストファー・プラマー ジョナサン・プライス
2017年 アメリカ 104分 配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
https://merrychristmas-movie.jp/
11月30日(金)から、梅田ブルク7、109シネマズHAT神戸、神戸国際松竹などで公開されます。