【やまよもやまばなし】日本三大山城のひとつ「高取城」に攻め入ってきました!
こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ 火曜日担当の藤元愛です。
昨日の「やまよもやまばなし」では日本三大山城のひとつ、奈良県は高取町にある高取城ハイキングをご紹介しました。
標高583mの山上に建てられた高取城。
現在は石垣が残るのみですが、城郭の総面積は約60,000㎢もあり、かつては山上に白漆喰塗りの天守や櫓が29棟建て並べられ、城下町から望む姿は「巽高取雪かと見れば、雪ではござらぬ土佐の城」と謳われたそうです。
岡山県の備中松山城、岐阜県の岩村城に並んで日本三大山城に数えられますが、その規模から“最強の山城”とも言われています。
と聞くと歴史好き・城好きにはたまらないですね!
しかもこちらは紅葉の名所でもあるのです。
ということで、11月下旬、紅葉もそろそろ終盤にかかってきた頃に攻め入ってきました!
今回は電車で。近鉄「壺阪山駅」を下車。すぐに土佐街道に出ます。
ここの街並みが素晴らしい!
古い建物がそのまま残っていて、漢方薬屋さんになっていたり・・・
高取城主植村家の長屋門があったり・・・
かつて城にあった門のひとつ「松の門」が移築されていたり。
(ちなみにこちらは一度火災のため焼失、再建されており現在は児童公園の門扉になっています)
見所が多くてなかなか登山口に辿り着けません(笑)!
寄り道しつつ、民家を通って山深くなっていくと砂防公園があり、登山口が近くなります。
コンクリートの急登を登ると、少し脇に入ったところに高取城城主 植村家の菩提寺となっている宗泉寺があり、歴代藩主のお墓を見学できるようになっています。
宗泉寺を過ぎるとコンクリから土の道へと変わり出します。
ここから小一時間ほどで高取城山頂です。
相変わらず急登ですが、よく整備されていて道に迷う心配はありません。
しばらく行くと山城らしく七曲りに出ます。
くねくねと曲がっているため、戦の時にはなかなか前に進めない構造です。
場内には竹の皮を備蓄していて、敵の侵入を防ぐために竹の皮をばらまいて滑りやすくしたそうです。
そして、七曲りを過ぎると一升坂に出ます。
高取城築城の際に、急坂であるために石材を運ぶ人夫に米一升を加増したからと言われています。
なるほど急な道を息を切らせながら登っていきます。
山頂に行く途中、岩屋不動があり、そこから少し登ると現れたのは猿石。
城下町に下る大手筋と明日香村に下る道の分岐点にあり、飛鳥時代に作られたと推定されています。
飛鳥にも同じ像があるのだそうですよ!
猿石を過ぎるといよいよ城門跡が出てきます!
大きな石垣が残り、往時を偲ばせます。
二ノ門から少し登ると国見櫓に行くことができます。
奈良盆地を一望することができますので、ぜひ寄り道してください。
そして千早門を過ぎていよいよ登場した大手門。
ここから見事な紅葉が見られます。
大きな石垣に黄色の木々が彩りを加え、素晴らしいコントラストを見せてくれます。
写真を撮るのになかなか歩が進みません。
本丸でお昼休憩をして、ここからは壺坂寺へ行くハイキングコースを歩きます。
ここで見所となるのが五百羅漢。
岩肌に無数の仏様が彫られています。
事前の情報で見ていたのはこちら。
古いものの方が圧巻でしたよ!
壺坂寺は西国六番札所。
703年創建の紅葉の名所となっています。
中には入りませんでしたが、外からパチリ。
ここからはなだらかなハイキングルートを下って再び土佐街道へ出ます。
活動距離は約10km 高低差459mでしたのでハイキングにちょうどいいですね!
紅葉の見ごろはもう過ぎてしまったかもしれませんが、新緑のシーズンも絶対に美しいはずですよ!
ぜひハイキング候補に入れてくださいね。
ちなみに帰りの電車を待っていたらやってきたのは「青の交響曲」!!
乗りたい!乗れるの?!乗っちゃう?!と浮き足立っていましたが、こちらは全席指定。
残念ながら乗れませんでしたが、豪華な車内を垣間見ることができました~!
次回はぜひ乗りたいです!!
そしてもうひとつ・・・かつて高取城がどのようなお城だったか気になる方へ
CG再現プロジェクトがありますよ!
http://www.nara-su.ac.jp/archives/takatori/