【やまよもやまばなし】雪積もる剣尾山へ
行者山~剣尾山~横尾山 ハイキング
こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
今日の「やまよもやまばなし」は先日行ってきた大阪府豊能郡能勢町の山『剣尾山』をご紹介しました。
標高784mとこの時期でも登りやすいかと選び、晴れの良いお天気続きに行ったのですが、なんと雪!
ですが、別世界を楽しむことができました!
今回は能勢の郷駐車場~行者山登山口~行者山~剣尾山~横尾山~横尾山登山口~能勢の郷駐車場の周回コースを歩いてきました。
ところが、登山口に行くまでが珍道中?!
実は「能勢の郷」は現在は無く、駐車場があるのみ。
調べて出てきたのが「道の駅能勢 くりの郷」
てっきり!てっきり道の駅が「能勢の郷」なのだと思い込んでおりました(こんなの私だけかもしれませんが・・・)
ですので、車で行かれる場合は「能勢温泉」で検索されるのがいいかと思います。
この「能勢温泉」の下に「能勢の郷」駐車場があります。
ちなみに駐車場は16時30分で閉まってしまいますのでご注意を。
更に、駐車場から登山口へ向かうも、通り抜けられると思っていたキャンプ場の入り口に「登山者立ち入り禁止」の看板が。
駐車場まで戻る途中、たまたま出会った能勢温泉の方に訊くと「キャンプ場入っていいですよ」とのことでまた逆戻り。
するとキャンプ場の出口の門扉には鍵がかかっているではありませんか!!
しばらく他の出口を探すも見つからず・・・すると能勢温泉の方が来てくださり、鍵を開けてくださいました。
ちなみに登山口の近くには有料(100円)の駐車場がありますので、こちらに停めた方がわかりやすいかもしれません。
この場合は「玉泉寺」を目指し、更に奥へ進むと駐車場が出てきます。
本当は横尾山から登ろうと思っていたのですが登山口がわからず、すぐに見つけられた行者山登山口から登ることにしました。
(帰りに気づきましたが、横尾山登山口は行者山登山口から5mほど先のアマゴ釣り受付場から入れたのでした・・・)
木の階段道が続きます。初っ端からハードです。
行者山と名が付くのも納得の奇岩・巨岩の多い道です。
今にも倒れかかりそうな巨岩に圧倒されます。
この巨岩の壁面には大日如来座像が描かれています。
意外と新しい昭和10年の作だそうです。
行者山のお社の奥には行場があるとのことで行ってみると祠が出てきました。
行者山を開いたと言われる役行者の修行場です。
大きな岩からはツララが垂れ下がっていました。
寒く、暗い中修行に励んだのですね。
更に奥に進むと「胎内くぐり」の岩場に行ける標識が出てきましたが、スタートが遅かったため(駐車場の閉門時間に間に合わなくなると困るので)、そちらには行かず、上を目指して登ります。
道はわかり辛いのですが、上の方が尾根道らしく光がかなり当たっていたので問題なく登山道に戻れました。
途中、能勢の山々を展望できる見晴しの良い場所もありますよ。
ここから暫くは快適な尾根道を歩きます。
春の陽気を感じる穏やかなお天気です。
剣尾山には炭窯の跡があります。
栗、牛に次ぐ能勢の名物だったそうで、こちらでクヌギを炭にして運んでいたそうですよ。
前日に続き穏やかなお天気でしたが、だんだんと登山道に雪を見るようになり、剣尾山に着く前にはこんなに雪が・・・。
思わぬ雪道にテンション高く歩きます。
剣尾山にはかつて「月峯寺」というお寺がありました。
雪に埋もれていますが、建物の礎石や石垣などが残ります。
井戸の跡やお地蔵さん(天文5年作)もあり、かつてここに多くの人が集っていた名残も伺えます。
雪が深くていけませんでしたが、六地蔵のあたりを右に折れると600年ほど前に作られた不動岩や日月岩などを見ることもできるそう。
剣尾山頂には少し急登を登ります。木道の整備された道ですが雪が多く滑りやすかったです。
そして山頂!正確には783.74m?!
語呂合わせで「ナヤミナシ」だそうですよ!
山頂からは京都の山々まで見渡すことができます。こちらでお昼ご飯を取りました。
続いて横尾山に向かいますが、行者登山口~剣尾山をピストンされる方が多いのか、横尾山行きの道は雪深いです。
いくつか分岐の道があり迷いやすいポイントだそうですが、全く迷わず横尾山に到着。
標高は784.9m。
剣尾山からは一旦少し下って、登っていきます。
山頂周辺は尾根道でこちらからも景色を堪能できます。
横尾山も岩が多く、こちらは荒々しい雰囲気。
足場の間隔も広いので、登るのは大変かもしれません。
雪が残る岩場を慎重に歩いて行きます。
途中から雪も無くなり、快適に下っていきます。
下り切ったらダムに出ました。
ベンチなどもあり、のんびり過ごしたかったのですが駐車場の時間が気になります。
先を急ごうとしたら行き先の道をふさぐ木に「通行止め」のテープが貼ってあるではありませんか!
でもここしか道はないし・・・ということで木のない場所から登山道に戻りました。
全く問題ありませんでした!
「通行止め」は木が倒れている部分の事だけを言っていたようです。わかり辛かったです。
ということで、右往左往することもあった珍道中でしたが思いがけず素晴らしい景観と雪に覆われた山を歩き、また歴史探訪もすることができ、大満足の山となりました。
今度は季節を変えて横尾山の方から登ってみたいと思います。
軽アイゼンなくても歩けましたが、不安な方はお持ちになった方がいいかもしれません。