【やまよもやまばなし】相野駅山の会 佐藤さん「西光寺山」
こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
今日の「やまよもやまばなし」は相野駅山の会の佐藤さんに、プライベートで行かれた『西光寺山』をご紹介いただきました。
今年は雪が少なかったですが、2月の西光寺山には積雪が!
夏のお盆の頃にはサギソウも咲く山ですので、ぜひお出かけになってみてくださいね!
西光寺山は西脇市と篠山市今田町の境に位置する「ふるさと兵庫100山」にも名を連ねる標高712.9mの山です。
優美な稜線を描き気品のある山容で「一に笠形、二に西光寺、三に清水」と昔から言われているのだとか。
コースもいくつかあり、最もわかりやすいのが 西脇市側 林間ファミリー園から近畿自然歩道を歩き、篠山市今田町本庄に抜けるルート、
また、加東市のやしろ鴨川の郷から加東市最高峰・加東神山を経由して縦走するコースもあります。
そして、今回佐藤さんが歩かれた、今田町本荘から西光寺山、洞ヶ山、加東神山を経て、西光寺跡から寺坂登山道を通って今田町本荘に戻るという約6km、高低差463mのコースもあります。
コースタイムは3時間30分ほどですので、お天気のよい時を見計らって三田から気軽に行くことのできる山です。
ただし、登山口近くの本庄墓地駐車場は墓地利用者以外駐車禁止です。
墓地から林道を200mほど進むと西光寺池畔にスペース(3~4台程度)がありますので、そちらを利用する方がいいでしょう。
池畔から林道を進むとサギソウの自生地に行くことができます。
サギソウは国の準絶滅危惧種(兵庫県の絶滅危惧種)となっている貴重な花です。
旧今田町の町花でマンホールにも描かれています。
ちなみに三田市はキッピーと三田市の花サツキが描かれているのだとか。
マンホールの写真を撮りに行くのも楽しいかも?!
九十九折に程よい傾斜登って行くと炭焼き小屋が。今でも使えそうですね。
周りには炭に適したウバメガシの木が群生しています。
行かれたのは今から1か月ほど前。雪の少ない今シーズンでしたが、道には雪が…。
雪は積もっていますが、近畿自然歩道の道ですのでしっかり整備され、道に迷うことはありません。
西光寺山の山頂に到着!山頂は西脇市です。
山頂には小さな祠があります。
山頂からは素晴らしい景色が望めます。
東には三田の峰々、南には遠く瀬戸内海が光って見えます。
そして、西には笠形山から三草山などの山々が見られます。
残念ながら北側は木々が茂り、眺望はありません。
続いて洞ヶ山を目指します。
歩いてきた尾根道に戻り、分岐を直進します。
アップダウンを繰り返し歩いて行きますが、雪のため滑りやすいので、このシーズンはお気を付け下さい。
洞ヶ山、そして加東神山と縦走して今田町本荘登山口に下山するため、行きとは違うルートを歩きますが、道が不明瞭のため断念。
ここは一旦稜線に出て洞ヶ山に戻り、山頂から尾根沿いにテープを頼りに下っていきます。
山では道がわからなくなることもありますが、その場合は突き進むのではなく戻ることも重要ですね。
危険な場所も然り。“勇気ある撤退”が重要です!
金鶏山西光寺跡に到着。礎石が残ることで判明したくらい、突如現れた感のある西光寺跡。
西光寺には「西光寺山の金の鶏」という民話が残っていて、金鶏山とも言われるのだそう。
また、西光寺は天台宗、平安時代の聖地ですが、三草山の戦い、応仁の乱、戦国時代 松永久秀の攻撃で3度も焼失、今はその姿はありません。
所々石段は残りますが、荒れた道をテープを頼りに歩いて下山、今田町の里山に戻ってきました。
長閑な風景も西光寺山の魅力ですね。
そして、もちろん美しい山容も遠くから眺められます。
近畿自然歩道に指定されている部分は歩きやすく道迷いの心配はありませんが、その他は荒れた道が多いとのこと。
経験が浅い方は今田町本荘または西脇市中畑町からピストン往復するか、縦走するのがオススメだそうですよ。
また、今回佐藤さんが歩かれたコースを歩く場合は必ず地図(地図アプリ)や磁石をお持ちくださいね。
歴史と自然をたくさん感じるハイキングが楽しめますよ!
佐藤さんのブログはこちらから→ http://dota3eien.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-95e8.html
今日の放送を下記から聴くことができます。あわせてお楽しみください。
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