【いとしのエンタメ】サスペンス映画「シンプル・フェイバー」
サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
今週ご紹介した映画は、「シンプル・フェイバー」という作品です。
ニューヨーク郊外に住むステファニーは、ビデオブログで育児や料理について発信しているシングルマザー。
夫を事故で失い、保険金を切り崩しながら一人息子を育てている。
ある日、息子のクラスメートの母親で、華やかなファッション業界で働くエミリーと知り合う。
彼女はハイセンスな豪邸に住み、夫ショーンはかつてのベストセラー作家だが、現在はスランプに陥っている。
朗らかで気立てのいいステファニーと、ミステリアスなエミリー。
対照的なふたりは、お互いの秘密を打ち明けあうほど親密な仲になっていく。
そんな中、エミリーがステファニーに息子の迎えを頼んだまま、失踪する事件が起きる。
ステファニーはエミリーの行方を追い始めるが・・・
観ている者の推理が、どんどん裏切られていきます。
ママ友のトラブルがテーマなのかと思っていたら、片方が失踪する事件に・・・。
そして、気立てのいい主人公が、残された夫に同情し親密になるのかと思いきや、エミリーの過去に秘密が・・・。
ストーリーは二転三転、あやしい登場人物たちの思わせぶりな行動・・・そしてたどり着く驚愕のエンディング!
“妻の失踪”という事件が、どことなく2014年公開の「ゴーンガール」というサスペンス映画を思い出させます。
しかし、色鮮やかなファッションとフレンチポップスが作品を明るくし、さらにスパイシーなユーモアが時々笑いを誘い、緊張をほぐしてくれます。
ただ怖いだけのサスペンスではないのが、この作品の魅力でしょう。
原作:ダーシー・ベル「ささやかな頼み」(ハヤカワ・ミステリ文庫))
監督:ポール・フェイグ
出演:アナ・ケンドリック ブレイク・ライブリー ヘンリー・ゴールディング
2018年 アメリカ・カナダ 117分 配給:ポニー・キャニオン
http://simplefavor.jp/
3月8日(金)から、大阪ステーションシティシネマ シネ・リーブル神戸 TOHOシネマズ西宮OSで上映中。