【やまよもやまばなし】スプリング・エフェメラル 春の訪れを告げる花々
こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ 火曜日担当の藤元愛です。
本日は胃カメラの後遺症?!によりお聞き苦しいところ多々あったかと思います・・・
来週にはいつも通りの声に!戻っているハズです!!
さて、今日紹介したのは篠山市と丹波市の境にある「金山」と金山の麓近くにある追手神社周辺の春の山野草についてでした。
登山口のすぐそばにある駐車場に車を停めてスタート!
案内板もあり、道も整備され、緩やかですので歩きやすいです。
最初のスポットは園林寺跡。
江戸時代の末期に建てられ、明治から大正時代には尼寺となり随分と栄えたそうです。
近くには大岸壁や滝などもあり、修行場でもあったようです。
今回は滝方面には行かずに直接山頂へ。
途中、馬場跡があります。
こんな狭いところで馬の調教?!
金山山頂まではすぐ。
現在は石垣が少し残る程度ですが、金山には来年のNHK大河ドラマの主人公ともなる明智光秀が築いた城がありました。
展望がよく、向山、黒井城、遠くに大江山、篠山の多紀連山などが見られます。
黒井城跡は眺望のために木が伐採され、一目でわかりますよ。
金山のハイライト「鬼の架け橋」!!
眼鏡橋とも呼ばれ、岩と岩の間に大きな板状の岩が橋のようにかかっています。
江戸時代には既に観光名所だったらしく安藤(歌川)広重も「六十余州名所図録」に「丹波鐘坂」という浮世絵を描いています。
登るとちょっと怖いですが・・・登ってみました!
下には176号線を見ることができます。
つまり、176号線を通るとこの「鬼の架け橋」を遠くに臨むことができるのです。
下山ルートは車も走れそうな林道歩き。
途中、斜面が落ちている箇所もありましたが立ち入らないようにロープが張られ、問題なく通れます。
しかしながら、下山口に「崩落個所あり。通行止め」と書いてありました。
行かれる場合はお気をつけて・・・。
麓にある大乗寺には立派な山門が見られます。
この付近ではフキノトウがたくさん芽を出していました。
ここからは平坦な道を歩いて追手神社まで行きます。
追手神社とその周辺では、地元の有志の方々によって山野草が保護されています。
ということで、ここからはかわいい春を告げる山野草「スプリング・エフェメラル」をご紹介します。
(フキノトウ含む花のアップ写真は相野駅山の会の佐藤さんからお借りしました)
まずはユキワリイチゲ。
境内に群生していました。
ちょうど歩いている目線と同じ高さでの群生で、多くの人が写真を撮っていましたよ。
雪を割って生えてくるという意味、イチゲは一輪しか咲かないという意味です。
お花がこんなに可愛いなんて!私はスマホのダブルレンズを駆使して撮影を試みました!
2月~3月のに咲くセツブンソウ。
今年は春の訪れが早く、セツブンソウは殆ど終わりかけでした。
篠山市天然記念物となっているアズマイチゲ。
3月~4月の昼間の気温が高いときに花を咲かせるそうですので、まだ間に合うかも?!
他にもとても珍しい形をしているセリバオウレンや
紫色が美しいキクザキイチゲも!
今回は3月初旬に行きましたが、春を告げる花々はその年によって開花時期が微妙に違います。
近くなので何度も足を運ぶという手もありますが・・・今はブログなどで公開されている方も多いのでチェックしながら出かけてみてくださいね。
時間があったので、下山後、平成・昭和・明治のトンネルを堪能してきました!
平成トンネルは車で通りぬけ、昭和・明治は外から見物。
明治トンネルは明治13年から3年間かけて作られた日本最古のレンガ造りのトンネルです。
トンネルの開通式には西郷隆盛の弟・西郷従道が馬車で駆け付けたそうです。
今回は鐘ヶ坂公園に車を停めて歩いて800mほどで到着しましたが、金山からも縦走できますよ。
明治、昭和、平成とトンネルが3つも作られ、新たな「令和」の時代にはもう作られないかもしれませんが・・・
3つの時代を通り抜けるタイムスリップ気分もぜひあわせて堪能してみてくださいね。