【やまよもやまばなし】相野駅山の会 佐藤さん 「とんがり山」
こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
暖かくなって、山に登るのが楽しいシーズンがやってきましたね!
今日は、相野駅山の会 佐藤さんにお越しいただき「とんがり山」について紹介していただきました。
「とんがり山」は篠山市今田町四斗谷にある標高620mの山なのですが・・・
実は正式名称がありません!
本当に見た目そのまま、尖がった山です。
他にも「丹波槍」「四斗谷妙見」などとも呼ばれているそうです。
国土地理院の地図上に名前のない山ってたくさんあるのだそうですね!
もちろん、全ての山に名前は付いていないとは思いますが、歴とした登山道もあるのに名前が付いていないとは驚きでした!
三田市からも見ることができるそうで、相野駅山の会の皆さんも気になっていたのだそうですよ。
それにしてもこの山容の美しいこと!
登山口の少し手前にある井根口池からはこんなに美しい景色を望むことができます。
ただし、午前中の風の弱い晴れた日でないとこのような“逆さ槍”は望めないそうです。
四斗谷公民館の駐車場に車を停めてスタート!
親切に区長さんが色々とご案内くださったそうですよ。
ちなみに井根口池は登山口よりも三田方面、少し戻ります。
薬師堂の横が登山口です。
行かれたのは4月7日ですが、桜はまだまだだったのようですね!
とんがり山は別名の「四斗谷妙見」と呼ばれているように妙見信仰の山。
かつては山頂や山腹にあった妙見宮も現在は麓に降りています。
最初は幅広い参道で歩きやすいですが、その山容の通り、やはり登山道は急登が続きます。
落ち葉も積もっているので滑らないように注意しながら登ります。
登山スタートから17分ほどでかつて妙見宮があった場所に到着。
厳しい登りのため、所々で休憩しながら登ります。
30分ほど急登を登ると尾根道に出ます。
木々の間から目指すとんがり山の穂先が見えます!
山頂へは休憩を除いて1時間ほどで到着!
東に白髪岳、松尾山、和田寺山、西には西光寺山、遠くに笠形山や千ヶ峰など素晴らしい展望が楽しめますよ!
さすがに槍の先端だけあって山頂は狭いですね。
最初にあったであろう妙見宮の跡として小さな祠が立っています。
ここでミステリー!?
“妙見山”と呼ばれる妙見信仰の山は全国にたくさんあり、関西では能勢妙見山、但馬妙見、妙見富士が有名ですが・・・
多可町にある妙見富士と能勢妙見山の山頂を直線でつなぐと、その直線上に山南町 妙見山、黒田庄町 妙見山、今田町 とんがり山が連なるのだとか!
北極星、北斗七星を神格化したという妙見信仰、この直列には何か謎が?!
さて、下りは北へ。
その山容の通り下りも厳しい坂です。
その後はゆるやかなアップダウンを歩き、四斗谷~黒石の峠を越え、林道を歩いて四斗谷公民館に戻ります。
ちなみに西寺山への縦走や白髪岳への縦走路もありますが、道がわかりづらいので要注意です!
四斗谷の集落の皆さんが温かく迎えてくださり、山を見ても、山から見ても素晴らしい景色が眺められ、夏には源氏ボタルが見られ、そして妙見山直列の謎に迫る?!ミステリーあり、と話題の多い山でした!
三田からも車で20~30分で行くことができます。
山好き、歴史好きの方はもちろん、のどかな里山でのんびりした時間を過ごしに出かけてみてはいかがですか?
下記から今日の放送を聴くことができます。あわせてお楽しみください♪
前半
後半
【三田市からのアクセス】
黒石三田線(県道141号線)→三本峠→県道292号線→上小野原交差点(国道372号線、デカンショ街道)を直進→四斗谷公民館
公民館の駐車場利用可、もしくは登山口の薬師堂前に空地あり
【今回歩いたコース】
四斗谷公民館→井根口池→薬師堂登山口→妙見宮跡→とんがり山→峠→林道→薬師堂登山口→四斗谷公民館
距離:約5km 高低差:370m 所要時間:2~3時間
佐藤さんのブログはこちらから→ http://dota3eien.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-fcc5.html