【とっておきシネマ】アメリカ映画『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』
サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
今週ご紹介した作品は、二人で一つの人生から、それぞれの人生へ旅立つ『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』という“親子”の物語です。
ブルックリンの海辺の小さな町でレコード店を営むフランク。
彼は、かつてはミュージシャンだったが、妻の事故死によりシングルファーザーとして娘サムを育てている。
成長したサムは、ロサンゼルスの医大へ進学することになっていた。
ある夜、フランクはサムに「セッションしよう」と無理やり誘い、二人は夜通し曲をレコーディングする。
娘の才能に感心したフランクは、そのレコーディングした曲をネットの音楽ストリーミングサービスにアップロードしてしまう。
その曲は人気曲にリストインし、拡散され、たくさんの人の耳に届くことになる。
娘の才能を確信したフランクは、サムとのライブやレコーディングをする将来を描き始める、
しかし、サムには大学進学や恋人との関係など、父親とは別の人生があった。
大学ももうすぐ始まる中、フランクもサムも人生の決断を迫られる。
2018年の「サンダンス映画祭」などで高い評価を得た作品です。
レコード店を舞台にしているので、名ナンバーが数多く登場するなど、音楽好きが楽しめる“仕掛け”もいろいろあるようです。
見どころは、親子が《音楽で通じ合い、音楽で語り合う》シーンはもちろん、ブルックリンの街並みや、カラフルな衣装、お洒落なショップなど……
ファッションやカルチャーの面からも、大満足の映画です!
監督:ブレット・ヘイリー
出演:ニック・オファーマン カーシー・クレモンズ テッド・ダンソン トニ・コレット サッシャ・レイン ブライス・ダナー
2018年 アメリカ 97分 配給:カルチャヴィル
https://hblmovie.jp/
6月7日(金)から シネ・リーブル梅田 シネリーブル神戸で上映中