【とっておきシネマ】アメリカ映画『パピヨン』

サウンドブランチ 鳥飼美紀です。

今週ご紹介した作品は、日本では1974年に公開された『パピヨン』のリメイク版です。
当時この映画を観た私は、希望に続いていくであろうラストシーンがとても強烈に心に残っています。
リメイク版でそのラストシーンを再び観て、若い頃には心が及ばなかった事柄に気がつき、あらためて感動しました。
45年前に観たあなたも、是非もう一度いかがですか?

© 2017 Papillon Movie Finance LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

主人公はパリの金庫破り、アンリ・シャリエール。
胸に蝶の刺青を入れていることから“パピヨン”と呼ばれていた。
彼は暗黒街のボスから殺人の“濡れ衣”を着せられ終身刑となる。
収監されたのは南米のフランス領ギアナの悪名高い流刑地で、もう生きて戻ってくることはできない。
パピヨンは『脱獄』を決意するが、脱獄計画の資金源にルイ・ドガという囚人に目をつける。
ドガは通貨偽造の罪で同じく終身刑となったのだが、大金を持っていると噂されていた。
パピヨンは、囚人たちから狙われるドガの用心棒となって脱獄のチャンスを待つ。
そして、脱獄は何度も繰り返されるが未遂に終わり、そのたびにパピヨンには地獄の苦しみが与えられる……。

© 2017 Papillon Movie Finance LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

無実で終身刑となったものの、脱獄に成功したアンリ・シャリエールの自伝小説を映画化した作品です。
彼は1931年に投獄され、13年間で9回もの脱獄を試みたそうです。
その「自由への執念」には凄まじいものがありますが、また一方で、冷静に物事を見極めるしたたかさも感じられます。
45年前の作品では、パピヨンにスティーブ・マックイーン、ドガにダズティン・ホフマンというペアでした。
本作品では、チャーリー・ハナムとラミ・マレックが演じていますが、私はこの二人によって“友情”とは何か…をラストシーンで悟りました。
残酷なシーンもありますが、ラストには大いなる希望をパピヨンと共に感じることができますよ!

監督:マイケル・ノアー
原作:アンリ・シャリエール(翻訳:平井啓之 河出文庫)
出演:チャーリー・ハナム レミ・マレック イヴ・ヒューソン ローラン・モラー トミー・フラナガン ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
http://www.transformer.co.jp/m/Papillon/
6月21日(金)から 大阪ステーションシティシネマ TOHOシネマズ西宮OS
6月28日(金)から シネ・リーブル神戸などで公開されます。

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