【やまよもやまばなし】見てよし、登ってよしの三上山

こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ 火曜日担当の藤元愛です。
今日の「やまよもやまばなし」は滋賀県野洲市にある三上山を紹介しました。
三上山はその秀麗な姿近江富士として知られています。
標高432mと低山ながら、登ると非常に面白い山でした。関西百名山のひとつでもあります。

今回は表参道から三上山に連なる、妙光寺山へ縦走するルートを歩きました。
まずは三上山をご神体とする御上神社へ。境内の一番奥にある本殿は国宝、その他の建築物も殆どが国の重要文化財となっています。
その静謐な境内は心洗われ、山に登らずともここだけでもぜひ行ってほしいとオススメできる場所です。

御上神社を後にし田んぼを抜けます。御上神社から登山口までは10分もかかりません。
「斎田跡」という標識がありました。昭和天皇即位時、大嘗祭に供える献上米の栽培地として指定されたそう。
眼前に三上山が鎮座し、その美しい姿を見せてくれます。

手前に裏道登山口がありますが、もう少し先に歩を進めて表登山道へ。石段が整備され、辺りは鎮守の森のような雰囲気。
少し登ると灯籠が点在していました。かつての参道だった雰囲気がよみがえります。

20分ほど歩くと「割れ岩」に到着!
「肥満度チェック」と書かれているので、ちょっと躊躇しますが、狭い岩の間を通っていきます。
リュックは背負ったままでは通れません。できればリュックを体より前にする方が歩きやすいと思います。
挟まれながらなんとか通り抜けに成功!
この割れ岩は寄り道なので、行かなくても山頂へは行けますが、ぜひ立ち寄ってほしい場所です。

この割れ岩から山頂までは200mなのですが、ここから岩場・鎖の連続。
とても低山とは思えない急峻な岩場を登っていきます。

割れ岩から20分程度で展望台に到着。
西に比叡山、愛宕山、ポンポン山など京都の山々、南には滋賀の山並みを見渡せる気持ちのいい場所。

三上山山頂手前には真新しい鳥居が。その奥に奥宮が鎮座しています。

登山口から50分ほどで山頂に到着しますが、眺望は全くありません。
ベンチが備えられているので休憩はできますが、お昼を食べるならその手前の展望台がおすすめ。
ここからは一旦下って妙光寺山方面へ向かいます。一変してシダの森に変わりました。

長い下りのあと、北尾根縦走路へ出ます。
今度は岩がゴツゴツ、崩れた岩が砂になって足もとは滑りやすいので注意が必要。

途中には丹波にある鬼のかけ橋のような岩があり、登ってみました!

また、行く手を阻むような大きな岩の塊が出てきて、こんなの登れるわけがない!と思っていたら、既に人が登って休憩していました。
彼らに聴くと「登れるよ」とのこと。疑心暗鬼になりながら登ってみたら、意外と登りやすくてびっくり。

この北尾根縦走路は岩場がたくさんあり、道としても面白いのですが、お奨めなのが振り返る事!
振り返ると北尾根縦走路から三上山の美しい山容を拝めて、何度も何度も振り返ってその形を堪能しました。
(写真お借りしました)

縦走路に入って40分ほどで、妙光寺山への分岐が出てくるのですが、雨が降り出したことと、山頂は展望がないということで、ピークは踏まずに下山。
磨崖仏方面へと向かいます。

磨崖仏から登山口までは10分ほど。
なんとこの時点でまだ12時前!ということで、ここから野洲駅まで歩いて、カフェでお昼ご飯を食べて帰ってきました!

なかなかに見どころの多いでした。低い山なのにアップダウンあり、岩場あり・鎖場あり、そして景色もよく山の形も素晴らしい。
どこをとってもいい山、まさに「見てよし、登ってよし」でした。今度はもっと先の山まで縦走してみたいと思います。

【コース】
野洲駅(タクシー)~御上神社~表参道~三上山~妙光寺山への北尾根ルートー磨崖仏~野洲駅
距離:5.2km 高低差:320m 活動時間:3時間30分
※野洲駅からバスもありますが、1時間に1本程度です。歩くと45分ほどかかります。

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