【とっておきシネマ】イギリス・ルクセンブルク映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』

サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
今週ご紹介したとっておきシネマは、イギリスの絵本作家レイモンド・グリックス原作『エセルとアーネスト ふたりの物語』です。

©Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

原作は1998年に発行され、その年の英国ブックアワード最優秀イラストブックオブザイヤーを受賞しています。
物語は、グリックスの両親エセルとアーネストが主人公。
この秋ブランチがイチオシする作品で、特に大人の皆さんに是非見ていただきたいアニメです。

©Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

1928年のロンドン。
メイドとして働くエセルは、ある日、通りかかった牛乳配達人のアーネストと偶然目が合う。
やがてふたりは恋に落ち、2年後には結婚してロンドン郊外に小さな家を購入。
そして、3年後には待望の息子レイモンドが誕生する。
しかし、第二次世界大戦が始まり、政府の方針で150万人の子供たちの疎開がはじまる。
わずか5歳のレイモンドも例外ではなかった。
最愛の息子とのしばしの別れに泣きくれるエセルに寄り添うアーネスト。
やっと戦争が終わり、再び家族に普通の日常が戻ってくる。
どんなときもユーモアを忘れず、語り合い、寄り添い合うエセルとアーネスト。
長い年月を経て、ふたりにも老いが静かに忍び寄ってくる……。

©Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

エセルとアーネストが出会った1928年から、ふたりが同じ年に世を去る1971年までのお話です。
ブリックス家の日常の記録と、戦争や戦後の経済発展を運び込んでくる時代の流れが細やかに描かれています。
ごくごく普通に、されど懸命に生きた両親の人生を、ひとり息子であるレイモンドが心からの愛情で描いているのが感じられます。
ふたりの姿に自分の両親の姿が重なっていく……イギリスと日本という国の違いはあっても、そう感じる人は少なくないでしょう。
“普通”を精いっぱい生きているすべての人に見ていただきたい作品です!

©Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

原作・レイモンド・ブリックス
監督:ロジャー・メインウッド
声の出演:ブレンダ・ブレッシン ジム・ブロードベント ルーク・トレッダウェイ
2016年 イギリス・ルクセンブルク 94分 配給:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ
https://child-film.com/ethelandernest/
10月11日(金)~ シネ・リーブル梅田で公開されます

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