【とっておきシネマ】日本映画『最初の晩餐』

サウンドブランチ 鳥飼美紀です。
今週は、日本映画『最初の晩餐』をご紹介しました。

(C)2019『最初の晩餐』製作委員会

家族の誰かが亡くなると、共に過ごして来た歳月を振り返り、色々な思いがよみがえってきますね。
もし亡き人が思い出のメッセージを遺しておいてくれたら、思い出をめぐって色々と対話できるような、そんな気がします。
この映画の中の家族も、父親が遺したノートをきっかけに“家族になった日”に思いを馳せます。

(C)2019『最初の晩餐』製作委員会

父の通夜の夜。
母が出した“通夜ぶるまい”は目玉焼きだった。
さらにキノコ入りのピザ、餃子などが次々に出てくる。
遺された者たちは戸惑うが、それは父が遺した1冊のノートに記されていた家族の思い出の味だった。
20年前、登山家だった父と美也子と麟太郎の姉弟のもとに、新しい母アキコとシュンという少年がやってきた。
家族となった5人は、ギクシャクしながらも気持ちを少しずつ手繰り寄せて暮らしはじめた。
しかし、平凡で穏やかな日々が5年ほど続いたある日、かかってきた1本の電話によって家族の形が変わってしまう。。
次々と出される母の“通夜ぶるまい”の手料理に、家族として過ごした5年間が麟太郎たちの脳裏によみがえる……。

(C)2019『最初の晩餐』製作委員会

この作品、企画段階では『最後の晩餐』というタイトルだったとか。
企画書を読んだ監督が、これは最後ではなく最初になる気がするという直感からタイトルが変わったそうです。
脚本は常盤司郎監督のオリジナルで、監督の故郷福岡を舞台に自身の父が亡くなった時に感じた思いが物語の基軸。
映画を最後まで見ると、『最初と最後の晩餐』のような気がしてきました。
その晩餐となる「食」が、現在と過去を繋ぐ大切な役割を担い、凝ったものでも珍しいものでもない一品一品が家族の記憶をよみがえらせていきます。

あなたと家族の思い出の食べものは何でしょう?
そして、それはどれだけありますか?
そんなことも思い浮かべながら、じっくり観たい作品です。

監督・脚本:常磐司郎
出演:染谷将太 戸田恵梨香 窪塚洋介 斉藤由貴 永瀬正敏
2019年 日本 127分 配給:KADOKAWA
http://saishonobansan.com/
11月1日(金)~テアトル梅田 神戸国際松竹などで公開されます。

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