【やまよもやまばなし】月山の紅葉
こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ 火曜日担当の藤元愛です。
先週22日の「やまよもやまばなし」は10月初旬に行ってきた山形県「月山」についてお話しました。
今年は紅葉が遅れているようで、ちょうどオンシーズン!
お天気は午後からは恵まれましたが、前日は雨、登山当日の午前中は曇り、しかも山頂は10度以下!
1日の間に明暗のクッキリ別れた山行になりました。
最初のお目当ては御田原湿原。
標高1400m附近にある湿原で、高冷地の為、枯草が腐る事なく、何万年も積重なってできた湿原です。
夏はお花畑、秋は草紅葉を見られます。
また、池塘がたくさんあり「神々の御田を見るようである」ことから御田原(みたはら)神社という名前の神社が湿原の真ん中にあります。
美しい湿原の草紅葉は神々しかったです。
湿原を散策してから月山登山道へ。
前日の大雨の影響で道も水浸しでしたが、整備され迷うところもキツイ所もまったくありません。
月山の登山道を登り始めて1時間少しで中間地点の仏生小屋に到着。
仏生小屋にはトイレがあると聞いていましたが、9月中旬でcloseしていたためトイレの利用はできず。
仏生小屋の向こうには山の頂が見えます。
これはオモワシ山。標高1,828mの山で、真の頂を隠して、自らを頂上と「思わし」めることに由来しているのだそう。
仏正池小屋からの後半は、比較的変化があり、中でもこのコースで最大の難所が「行者返し」
30メートルほどの岩の急坂です。役行者が山頂を目指した時に、修行の未熟を悟らされ、羽黒山に返されたとの伝説がある場所。
変化に富んで面白かったです!
さらに20分ほど歩くと出てきたのが石が敷き詰められたモックラ坂。
約1キロほど石が敷かれています。また、木道も整備され、歩きやすい道となっています。
この辺りまで来ると高い木は全くなく、遮るものがないため風がかなり強く感じられるようになります。
天気予報ではだんだんと晴れてくるとありましたが、周りはガスで遮られ、何の景色も見えません。
坂よりも冷たい風に悪戦苦闘しながら、ガスで曇った山の中を登っていきます。
登山口から2時間30分ほどで山頂に到着!
標高1984mの山頂には月山神社が建っています。
月山神社の裏側に展望の良い岩場があり、ここから鳥海山などが見える360度の大パノラマが広がっていると聞いていたのですが、あいにくの天気で何も見えませんでした。
しかも月山神社の神様は9月末で下山してしまいます。
かなり風がきつかったのもあり、早々にお昼ご飯を食べて下山。
実は月山の三角点も表示も山頂にはありません。山頂より手前にある4mほど低い場所に一等三角点が設置されています。
道行く人が教えてくれたので、とりあえず三角点をゲットして先を急ぎます。
帰りはすっかり晴れ渡り、眼下にはこれまで見たことのない紅葉の世界が広がっていました!
赤、黄色、オレンジ、緑、様々な色の木々がコントラストをなして、まるで絵の具のパレットの様にならんでいます。
その山肌がどこまでもどこまでも続いていて、圧巻としか言いようがありませんでした。
行きに見られなかった分、この紅葉の景色を何度も足を止めて見ていた結果、3時間以上もかかって下山しました。
【コース】
羽黒山口コース(初級)片道3時間
月山8合目まで車で行くことができる定番コースです。
弥陀ヶ原湿原~御田原参詣所~無量坂~仏生小屋~オモワシ山~行者返し~大峰~月山山頂のピストン
【アクセス】
伊丹空港~山形空港~レンタカーで月山(1時間30分ほど)