【とっておきシネマ】『男はつらいよ お帰り寅さん』

サウンドブランチ、鳥飼美紀です。
♪もう幾つ寝ると、お正月~……お正月映画といえば、寅さん!
シニアの中にはそんな人も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
かつて日本中を笑いと涙で包み、国民的人気を誇った映画シリーズ『男はつらいよ』。
第一作の公開から50周年となる2019年、50作目の最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が誕生!
4Kデジタル修復された過去の映像が何の違和感もなくこの新作の回想シーンとなって蘇り、懐かしくも温かい作品となっています。
そして、サウンドブランチ的には、オープニング主題歌をサザンオールスターズの桑田さんが歌う!ということで、さらに注目したい作品です。

©松竹株式会社

寅さんの甥・満男はサラリーマンをやめて、作家になっている。
6年前に妻に先立たれ、高校生の娘ユリとの二人暮らし。
あの団子屋「くるまや」はカフェとなり、裏手にある昔のままの住居には父・博と母・さくらが住んでいる。
その実家で妻の7回忌の法要を済ませた満男は、昔を懐かしく思い出す。
日本中を旅する、破天荒で、変わり者で、自由奔放だけれど、温かくて優しい伯父・寅さんとの騒々しくて楽しい日々を……。
そんな満男の前に、かつて結婚の約束までした初恋の人・イズミが現れ……。。

文句なしに心が温まる作品です。
登場人物たちはみな年老いてはいますが、勤勉で、お節介で、情にもろくて温かいところは昔のまんま!
回想シーンは以前の作品を4Kデジタルで修復したものが使われているそうですが、まるで同時期に撮影したかのような違和感のない映像となっています。
さらに、ラストにはニューシネマパラダイスよろしく、かつてのマドンナたちが走馬灯のように蘇り、試写会では思わず「わぁ~」と声をもらす人がたくさんいましたよ。
本編ではたくさん笑わせてもらいましたが、エンドロールが流れる頃には何故かうっすら涙が浮かび、シリーズすべての作品を観たくなってきました。
この年末年始、寅さんで懐かしい日々を思い出してみませんか?

原作・監督:山田洋次
出演:渥美清 / 倍賞千恵子 吉岡秀隆 後藤久美子 前田吟 池脇千鶴 夏木マリ 浅丘ルリ子 ほか
2019年 日本 116分 配給:松竹株式会社
https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie50/
12月27日(金)から イオンシネマ三田ウッディタウン 大阪ステーションシティシネマ ほかで公開されます

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