【いとしのエンタメ】映画「ゴッホ 最期の手紙」
11月4日(土)の「いとしのエンタメ」は『世界初の動く油絵映画』と話題の「ゴッホ 最期の手紙」をご紹介しました。
「ひまわり」などで知られる天才画家フィンセント・ファン・ゴッホの死の謎を、全編油絵風のアニメーションで描き、解き明かしていく異色のサスペンスドラマ。
郵便配達人の父からゴッホの手紙を託された青年アルマンが、ゴッホの真実を求めて旅する物語。その手紙というのはゴッホから弟テオに宛てた手紙。
テオに手紙を渡すためパリへと向かったアルマンは、その過程でなぜゴッホは自殺したのか、その疑問が募っていく……。
俳優が演じた実写映像をもとに、125名の画家たちの筆でゴッホの絵のタッチを再現して描かれた約6万5000枚におよぶ油絵。
それをアニメーション化するという手法で、ゴッホの謎に満ちた死の真相が、ゴッホの絵が動きだしたように描かれる体験型アート・サスペンス。
銃による「自殺」とされているゴッホの死。そこには説明のつかない、不可解な事実が隠されているという。
ゴッホが遺した手紙を運ぶアルマンとともに、観客はゴッホの描いた絵画の世界へ入り込んだような感覚を覚える。
ゴッホの描いたさまざまな肖像画の登場人物がゴッホを語り、彼の情熱、孤独、愛、そして驚くべき人生が浮かび上がってくる。
アートがもたらす快楽と、謎解きの興奮、そして次第に姿を見せる偉大な画家の魂に、見る者は心を揺さぶられる・・・
6万5000枚の油絵という、気の遠くなるような作業。
世界中からオーディションで選ばれた画家たちが3週間のトレーニングを積んだのち、3か月の日数をかけて制作したという、世界初の動く油絵の映画。
とても興味深い作品ですね!
監 督 : ドロタ・コビエラ ヒュー・ウェルチマン
配給:パルコ 2017年/イギリス・ポーランド/96分/カラー
http://www.gogh-movie.jp/
11月3日から大阪ステーションシネマ シネ・リーブル神戸などで上映中です!
~サウンド・ブランチ 鳥飼美紀~