【いとしのエンタメ】映画『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』
今週は、映画『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』をご紹介しました。
1787年、モーツァルトは、オペラ「フィガロの結婚」の上演と新作オペラの作曲のため、プラハの友人宅に逗留していた。
やがて彼は、『フィガロの結婚』で抜擢された若手オペラ歌手スザンナと出会い、その美貌と才能に魅了される。
そして、スザンナもモーツァルトが妻帯者と知りながら、その天才ぶりに引き付けられ、二人は急速にその距離を縮めていく。
しかし、オペラのパトロンであるサロカ男爵もまた、スザンナを狙っていた。
モーツァルトとスザンナとサロカ男爵……三人のトライアングルは、愛と嫉妬と陰謀の渦に引き込まれてゆく……
5歳で作曲を始めたといわれる天才モーツァルト。
彼が主人公の映画は、アカデミー賞8部門受賞作『アマデウス』(1984/ミロス・フォアマン監督)があまりにも有名ですが、今回の作品は、その『アマデウス』とは全く違った、繊細で情熱的なイケメン(!)モーツァルトが主人公として描かれています。
プラハを訪れたモーツァルトが、その地でオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したという歴史的事実から、このオペラ創作の背景に、モーツァルト自身を巻き込んだ三角関係があったとするフィクションが独創的。
また、この映画で華麗な18世紀の室内装飾と衣装を担当したのが、ルチャーナ・アリギという人。
『ハワーズ・エンド』(1992年)でアカデミー美術賞を受賞しています。
今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの『日の名残り』など、数多くの名作に参加。
そして、演奏はプラハ市立フィルハーモニー管弦楽団と、ストーリーもビジュアルも、そして音楽も見どころいっぱい。
オペラファンやモーツァルトファンには見逃せない作品でしょう。
監督 ジョン・スティーブンソン
出演 アナイリン・バーナード モーフィッド・クラーク ジェームズ・ピュアフォイ
12月2日(土)シネ・リーブル梅田 12月9日(土)シネ・リーブル神戸で公開されます。
http://mozart-movie.jp/
~サウンドブランチ 鳥飼美紀~