【いとしのエンタメ】映画「ルージュの手紙」

12月16日(土)の「いとしのエンタメ」は、二人のカトリーヌが共演する「ルージュの手紙」をご紹介しました。

© photo Michael Crotto

助産婦として働きながら、息子と二人で暮らすクレールのもとに、ある日、1本の電話が入る。
それは、30年前に突然いなくなった継母ベアトリスからの「会いたい」という電話。
父親の再婚相手だったベアトリスは、実直なクレールとは全く生き方の違う自由な女性だったが、末期がんに侵され、不安な心を抱えていた。
しかし、クレールにはベアトリスとの再会を喜べない理由があった……

© photo Michael Crotto

アリとキリギリスのような二人の女性の物語。
助産婦として地道に働いてきた娘のクレールはアリ、自由気ままに周囲を振り回して生きてきた母親ベアトリスはキリギリス。
再会した二人は、お互いの正反対な生き方を通して、自分の人生を顧みます。
「過去を水に流すことは、未来を受け入れること。クレールにとっては新しい人生の始まりであり、、ベアトリスにとっては人生の穏やかな最期」だと監督は語っています。

主人公クレールの職業は助産婦ですが、冒頭、「助産婦○○に捧ぐ」というテロップが出ます。
監督が生まれた時、危険な状態の彼を助産婦さんが自分の血を輸血して助けてくれたそうです。
そんなエピソードも作品の中に描かれていますよ。

フランスを代表する女優である二人のカトリーヌが届けてくれた、人生を彩るメッセージ。
74歳というカトリーヌ・ドヌーブのチャーミングな演技が印象的です。

監督:マルタン・プロヴォ
出演:カトリーヌ・フロ カトリーヌ・ドヌーブ オリヴィエ・グルメ
2017年 フランス 117分 配給:キノフィルムズ

12月23日(土)シネ・リーブル梅田、12月30日(土)シネ・リーブル神戸などで公開されます。
http://rouge-letter.com/

~サウンド・ブランチ 鳥飼美紀~

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