みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)
今日紹介する東北の話題は、山形県大石田町の「新そば」です。
かつて最上川舟運最大の河岸場として栄え、今も町のあちこちにその名残をとどめる大石田町。ここは昔からそばの里としての土壌を培ってきました。町の平野部と山間部を中心に、いくつもの名物手打ちそば屋が軒を連ねます。その腕自慢のそば屋が力を合わせてそばの里づくりに取り組み、平成10年に、大石田そば街道が結成されました。現在14店の手打ちそば屋が加盟しています。大石田町のそばの在来種、「来迎寺在来」はそばの里大石田町が栽培を推奨するそばの固有品種で最上川のほとりに位置する大石田町横山の来迎寺地区で130年以上にわたり守られてきた在来品種のそばです。来迎寺在来はそばにしたときに程よいコシがあり喉越しは滑らか。風味にも優れ香りがよいと言われています。大石田町では10月に蕎麦の収穫が行われ11月から新蕎麦が食べられます。
ここで、そば街道のお店をいくつか紹介しましょう。テレビでも紹介されたことがある「七兵衛そば」は絶品のそばが食べ放題のうえ、大根のおろし汁とそばつゆが、そばの素朴さを巧みに引き立てます。「そば切り 源四郎」では先代から伝わる「きじ汁」に、おろし・ねぎ・雉肉が入っており、そばとの相性が抜群。「わらぐちそば」はそば街道店内では珍しく、上品で真っ白な喉ごしの良いツルツルとしたそばを提供しています。「おそば 美登利」のおすすめは「かもせいろそば」。鴨肉の入った熱々のつゆと冷たいもりつゆで、一度に両方の味が楽しめます。どのお店でも「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三拍子に「採れたて」「心立て」が加わった美味しいそばを味わう事ができます。また、10月26日土曜と27日 日曜には大石田町クロスカルチャープラザ「桂桜会館」で「新そばまつり」が行われ、来迎寺在来使用の二八そばやそばがきが味わえます。他にもそば打ち実演やそば打ち体験も行われます。
今回は山形県大石田町の「新そば」を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は山形県で語られていた民話「大阪のかえると京都のかえる」です。
お話の中に出てくる
「びっき」は「かえる」
「ほだえして」は「そんなことをして」という意味です。