みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
今回は、今年の東北夏祭りの日程と概要をお伝えしていきましょう。
まずは、毎年8月2日から7日までの6日間に渡り開催される青森のねぶた祭りです。
青森市内中心部、約3kmを今年は大型ねぶた23台が運行されます。
巨大なねぶたの中に灯りがともり、その周りで「はねと」と呼ばれる人たちが、「ラッセラ~ラッセラ~」と威勢の良い掛け声で跳ね回ります。
一般の方々もはねとの衣装を着れば事前の登録や当日の受付も必要なく自由に「はねと」に参加出来ます。
青森のねぶた祭りは東北夏祭りの中でも一番の賑わいで、期間中300万人が訪れるそうです。
次は、8月3日から6日まで開催される秋田の竿燈祭りです。
竿燈を稲穂に見立て、五穀豊穣を祈るお祭りです。
なんといっても見所は、最大46個の提灯がつけられた12mの竿燈を「どっこいしょー」の掛け声に合わせ、差し手が絶妙なバランスで頭や肩、手や腰などに移し変えながら練り歩く所です。
竿燈の数は約280本。1万個もの提灯が秋田の町に「光る天の川」を作り出し幻想的な夏の夜をお楽しみいただけます。
続いて、8月6日から8日に開催される仙台の七夕まつりです。
仙台市内中心部および周辺商店街が、色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされます。
仙台七夕まつり伝統の「七つ飾り」に彩られた絢爛豪華な笹飾りが、各地に大小合わせて約3000本も掲げられ、その豪華さを競い合います。
ここまでがみちのく三大夏祭りと言われているお祭りです。
他には、8月5日から7日に行われる山形の花笠まつり。
まつりのイルミネーションや提灯に彩られたパレードコースで、華やかな山車を先頭に、のべ1万人を超える踊り手のダイナミックな踊りがご覧いただけます。
艶やかな衣装を身にまとい、花笠を手にした踊り手の、「ヤッショマカショ!」の掛け声とともに、花笠太鼓が真夏の夜に響き渡ります。
また、盛岡のさんさ踊りは8月1日から4日までで、盛岡市中央通りをメイン会場に開催します。
浴衣姿の踊り手や、のべ1万4000個もの太鼓、2000本の笛など会場内に次々と広がる大群舞は迫力満点です。
「世界一の太鼓大パレード」と、「大輪踊り(だい わおどり)」を是非ご覧ください。
最後は、8月1日から3日に行われる福島のわらじ祭りです。
1日と2日の本祭りでは、浴衣姿の女性やはっぴ姿の男性達が2019年にリニューアルした「新わらじおどり」にあわせて「わらのわ」と呼ばれる輪を両手に持ちながら、力強く華やかに踊ります。
大わらじパレードでは、自分で作った「わらじ」を履いて長さ12mの日本一の大わらじと一緒に会場をパレードします。
祭りの期間中は多くの見物客が訪れ、福島の街は熱く盛り上がります。
ご紹介したように、8月1日から8日までの間にたくさんの東北夏祭りが開催されます。
あれもこれもご覧になりたい方は、各旅行社でツアーが用意されていますのでご利用になってみてはいかがでしょうか。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。
今回は山形県で語られていた民話「魚女房」です。
お話に出てくる「おかた」は「妻」、「むごさいごんだがら」は「かわいそうだから」、「みはらかしてけんなね」は「見破ってやろう」、「胸の仏が知れたか」は「ピンと感じた」という意味です。