みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)
さて、今日はこれから見ごろを迎える東北の紅葉を紹介しましょう。
先ずは、青森県弘前市にある青森県の最高峰「岩木山」です。
「津軽富士」とも呼ばれ、日本百名山に選ばれています。
麓から岩木山の八合目を繋ぐ有料自動車道路「津軽岩木スカイライン」はカーブの多さで有名です。
カーブを曲がる度に鮮やかに色づいた紅葉が目に飛び込んできて、そのたびに息をのむ美しさです。
八合目から九合目まではリフトで、九合目から山頂までは標高差150mのかなり急な坂道を登ります。
大人気の岩木山の山頂近くは人でいっぱいのため、ここには「右登り・左下り」のルールがあります。
山頂からは八甲田の山々や、七里長浜のきれいな海岸線、十三湖など、青森の名所が一望できます。
次は岩手県一関市にある厳美渓です。
厳美渓は、栗駒山を原流とする磐井川の中流にあります。
栗駒山の噴火によって堆積した岩が、数万年かけて水で削られ作られた、自然の彫刻が満喫できます。
仙台藩主・伊達政宗公が、「松島と厳美がわが領地の二大景勝地なり」と自慢しては、度々この地を訪れたそうです。
厳美渓には周辺をぐるっと周れる散策路が整備されています。
天工(てんぐ)橋の東側が紅葉スポットになっていて散策しながらカエデやモミジを楽しむことが出来ます。
また、厳美渓には川沿いに店を構える郭公屋と対岸にある東屋をロープで繋ぎ、対岸からお団子とお茶を入れて送り届けてくれるという名物の「空飛ぶだんご」こと「かっこうだんご」があります。
最後は秋田県湯沢市にある「小安峡」です。
秋の紅葉シーズンには多くの観光客で賑わいます。
小安峡温泉街の下を流れる皆瀬川の両岸が、60mにも及ぶV字型渓谷になっています。
深い断崖に大小の滝が流れ落ち、自然が作り出した迫力ある峡谷に赤や黄色の紅葉が映え、絶景を作り出します。
岩づたいに整備された階段を降りると、その先には遊歩道が続いています。
そこに温泉が凄い勢いで吹き出す場所があります。
深い谷底からごう音とともに高温の温泉が吹き出し、湯けむりが立ち込めている所が「大噴湯」と言われている小安峡で一番人気のあるビュースポットです。
温泉街付近の河原湯橋の上からも「大噴湯」を眺めることができます。
赤や黄色に紅葉した渓谷と大噴湯のコントラストは圧巻です。
また、駐車場付近にある足湯「あぐりの湯」で散策で疲れた足を休めて帰ることが出来ます。
今回はこれから見ごろを迎える東北の紅葉を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。
今回は岩手県で語られていた民話「お月山のお姫さま」です。お話の中に出てくる 「なすって」は「こすって」という意味です。