みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)

さて、今日紹介する東北の話題は、2月13日金曜から15日 日曜に秋田県男鹿市で行われる「なまはげ柴灯(せど)まつり」です。このまつりは、男鹿市北浦の真山神社で1月3日に行われる神事「柴灯祭」と伝統行事「なまはげ」を組み合わせた観光行事です。
真山神社境内の広場に焚かれる大きなかがり火、柴灯火の明りのもと、男鹿地方独特の祓い神楽を奉納する「湯の舞」と、古い伝統的な湯立て神事である「鎮釜祭」でまつりは始まります。なまはげに扮する若者が神職にお祓いを受けた面を授かりなまはげへと変化し、山へ戻る「なまはげ入魂」が行われます。

神楽殿では男鹿市各地で大晦日に「泣ぐ子いねがぁ」「悪い子いねがぁ」と行われる有名な伝統行事「男鹿のなまはげ」の再現が行われ、なまはげが家々を訪れ、訓示を残し帰っていく様子が見られます。そのあと、柴灯火の前で行われる勇壮な「なまはげ踊り」は迫力満点。そして、なまはげと和太鼓を組み合わせた男鹿の郷土芸能「なまはげ太鼓」は、家内安全・五穀豊穣を願い演奏されます。

まつりの終盤、境内に面した山の頂きの闇の中から松明を手にしたなまはげが現れ、参道を下り観客がいる境内を練り歩きます。幻想的な柴灯まつりのクライマックスです。柴灯火で焼かれた護摩餅が神官からなまはげに捧げられ、なまはげは山の神のもとへと帰っていきます。この護摩餅は、災難除去の御護符(おごふ)としてご利益があり、大きな餅は切り分けられてなまはげが皆さんに配ります。この護摩餅のほかにケデから落ちたワラにもご利益があるそうです。ケデというのは、なまはげが身につけているワラでできた衣装のことで、ケデから落ちたワラを拾って頭に巻くと、風邪を引かない、頭が良くなると言われているありがたいものです。雪、炎、太鼓、そしてなまはげすべてが一体となって生み出されるこの祭りは秋田の厳しい自然と人々の暮らし、祈りが凝縮された特別な時間です。ぜひ、皆さまも現地で体感してみてはいかがでしょう。
今回は、2月13日から15日に秋田県男鹿市で行われる「なまはげ柴灯(せど)まつり」を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は岩手県で語られていた民話「うざねという履物」です。お話に出てくる「のっこりの雪」は「大雪」、「つまご」は「わらで編んだ長靴」という意味です。
