こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
昨日は冬至でしたね。この日を境に日が長くなることから太陽の力が再び蘇ってくる“再生”や“一陽来復”といった意味があるのだそう。
コロナ禍で沈んだ1年、先が見通せない世の中ではありますが、当たり前の日常という幸せが戻ってくることを願わずにはいられません。
山好きの皆さんにとっても、これまで通りの登山・ハイキングが楽しめるようになってほしいですね!
さて、今日の「やまよもやまばなし」は相野駅山の会 会長の佐藤さんにお越しいただき、10月の例会で行かれた「鎌倉山行者道」をご紹介いただきました。
鎌倉山は加西市・多可町・西脇市の境にある標高452.7mの低山です。
低山ではありますが、石仏や寺院などの史跡、瀬戸内まで見渡せる眺望、よく整備された多様なコースがあり、ふるさと兵庫100山にも選ばれているおすすめの山です。
コースはS(ショート)・M(ミドル)・L(ロング)と3つあり、今回は行者道を全て歩くMコースをご紹介いただきました。
河内町公会堂の駐車場が登山者用に無料開放されています。
ただし、お手洗いは公会堂が開いている時しか使えませんので、念のため事前に済ませておきましょう!
住宅街を抜けると「是より行者道」の石柱があり、ここから山道に入ります。
少し歩けばすぐに石鳥居、護摩堂、愛宕神社、二行者石仏と様々な史跡が次々に現れます。
さらに気持ちのいい自然林の中をアップダウンを繰り返しながら登っていきますが、この道中にも不動明王、普賢菩薩、弥勒菩薩、釈迦如来と石仏が続きます。
一つ目のピークは「大天井」標高が460.5mと鎌倉山より少し高いピークです。
中世のお城があったそうですが、現在は眺望もなく、山頂標識があるのみ。
大天井から15分ほどで次のピーク「小天井」に到着。
こちらは標高460.2m。
一部北側に眺望があります。
さらに歩を進めると「東ののぞき」があります。
かつてはまさに「のぞき」の名の通り、くさりの跡などもあったそうです。
現在は草木が茂り「のぞき」の雰囲気はあまりありませんが、南側の眺望が広がる気持ちの良い場所です。
「東ののぞき」から10分ほど下ると柳峠に出ます。
ここからは鎌倉山に向かって登っていきます。
ここまでのアップダウンは比較的歩きやすいですが、山頂手前の登りは少し急登。
息を切らしながら登ります!
スタートから3時間で鎌倉山山頂に到着!
遠くに瀬戸内海、淡路島、瀬戸大橋まで見渡せる眺望のよい山頂です。
双眼鏡もありますので、ぜひ遠くまで景色を堪能してくださいね!
山頂で休憩をとってから下山スタート。
山頂から5分ほどで今度は「西ののぞき」が。
残念ながら草木が生え、何も見えず・・・。
途中、「西ののぞき」の下に出られる道があり、そこから摩崖仏が見えるのだそう。
ですが、今は草木が生えて見えず、かつ一部崩落個所があるのでオススメしません、とのこと。
最後の見どころは「鎌倉寺」と「鎌倉神社」
行者道は比較的新しく明治時代に作られたそうですが、この「鎌倉寺」と「鎌倉神社」は奈良時代の創建です。
「是より鎌倉山」の石柱が下山口にもあり、ここからは田園地帯を抜けて駐車場に戻ります。
鎌倉山へは三田から車で1時間足らずで行くことができます。
低山で雪の心配もあまりありませんので、ぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか?
【今回のコース】
河内町公会堂からMコースを反時計回りに周回
河内町公会堂~行者道~大天井~小天井~鎌倉山~鎌倉寺・鎌倉神社~河内町公会堂
距離 約8km、累計高低差 640m、コースタイム 約4時間
【三田からのアクセス】
高速道路:中国自動車道 加西IC~県道24号~河内町公会堂(約40分)
一般道:播磨中央公園方面へ 県道145号~県道79号~県道24号~河内町公会堂(約1時間)
佐藤さんのブログはこちらから→ http://dota3eien.cocolog-nifty.com/blog/2020/10/post-858128.html
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