【とっておきシネマ】日本映画『決戦は日曜日』

毎週金曜日夜9時からおおくりしている最新映画情報番組「とっておきシネマ」の鳥飼美紀です。

2021年も今日で終わり、あと2時間ほどで新年を迎えますね。

コロナに明け、コロナで終わった1年でしたが、皆さんお元気で年越しをされていると思います。

2022年こそ、伸びやかに、軽やかに、晴れやかに行動できる年になってほしいですね。

そして、来年も「とっておきシネマ」をどうぞよろしくお願いします。

さて、今年ラストのとっておきシネマは、窪田正孝さんと宮沢りえさん共演の『決戦は日曜日』という作品をご紹介しました!

新年1月7日(金)から公開です。

©2021「決戦は日曜日」製作委員会

【STORY】

とある地方都市。衆議院議員・川島昌平の私設秘書・谷村が主人公。

秘書として経験も積み、中堅となり、仕事に特別熱い思いはないが、暮らしていくには満足な仕事と思っていた。

ところがある日、川島議員が病に倒れてしまい、そのタイミングで衆議院が解散。

川島の後継候補として白羽の矢が立ったのは、川島の娘・有美。

谷村は有美の補佐役として選挙運動の業務にあたることになったが、自由奔放、世間知らず、だけど謎の熱意だけはある有美に振り回される日々となる。

父親である川島議員の地盤は盤石で、よほどのことがない限り当選は確実…なのだが、政界にはびこる古くからの慣習に納得できない有美はある行動を起こす。

――それは選挙に落ちること! 

そんな前代未聞のこの選挙戦の行方は果たしてどうなるのか?

©2021「決戦は日曜日」製作委員会

【REVIEW】

今年は、某政治家夫婦の選挙違反事件が話題になり、また衆議院議員選挙があり、選挙・政治・お金・・・などのワードがけっこう耳に残る年。

それだけに、この作品で描かれる選挙の表と裏の事情がやけにリアルに感じる。

病に倒れた父親の代わりに衆院選に立候補した有美を、宮沢りえが演じている。

ビジュアル抜群、自信満々、そしていついかなる時も「頑張りましょう~」が口癖。

ところが、ちょっぴり言動がトンチンカン。

さらに、漢字が読めない、いきなりの失言に秘書の谷村は冷や汗タラタラ。

劇中で描かれる選挙あるある、政治あるあるはいずれもここ数年で報道された時事ネタのパロディのオンパレード。

特に、地元の県・市会議員や、後援会のおじ様たちの振る舞いを見ていると、「先生、先生」と言われるものの代議士は操り人形のように思えて、気の毒にさえなる。

散々取材をしてキャラクターに肉付けし、時事ネタパロディも盛り込んで……という作業に5年を費やしただけあって、上質のコメディに仕上がっている。

特に、有美役の宮沢りえのファッションとコメディエンヌとしての新鮮な演技は必見。

女性政治家はイメージカラーをアピールするが(小池百合子は緑、蓮舫は白など)、川島有美の場合は“赤”。

全身赤でも川島有美役の宮沢はスタイルも良いから、洗練され品のある着こなしで楽しませてくれる。

ただし、秘書の谷村役の窪田正孝はじめ川島陣営の秘書たちの熱の無さ具合に真実味があり、それが政界の恐ろしさを醸し出している。

お正月、こんな大人のコメディで「初笑い」はいかが?

©2021「決戦は日曜日」製作委員会

監督・脚本:坂下雄一郎

出演:窪田正孝 宮沢りえ 赤楚衛二 内田慈 小市慢太郎 音尾琢真

2021年/カラー/105分/アメリカンビスタ/5.1ch 配給:クロックワークス
https://kessen-movie.com/
2022年1月7日(金)梅田ブルク7ほか全国ロードショー
大阪:梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、兵庫:109シネマズHAT神戸、神戸国際松竹、イオンシネマ三田WTにて上映

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