金曜の夜9時からおおくりしている、最新シネマ情報番組「とっておきシネマ」の鳥飼美紀です。
今週ご紹介した映画は、世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール“バービー”が主人公!
マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングの共演で実写映画化した『バービー』というドリームファンタジーです。
監督は、「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ。
ひと足先にアメリカで公開され、4月公開の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抜く全米週末興行収入の大ヒットだとか。
日本では、8月11日(金)から全国公開で、私もぜひ劇場で観たい作品です。
この夏、世界はバービーカラーのピンクで染まるかも?
【STORY】
すべてが完璧で今日も明日も明後日も《夢》のような毎日が続くバービーランド!
バービーとボーイフレンド? のケンが連日繰り広げるのはパーティー、ドライブ、サーフィン……。
ところが、ある日突然バービーの身体に異変が!
原因を探るために人間の世界へ行くバービーとケン。
しかし、そこはバービーランドとはすべて勝手が違う現実の世界、行く先々で大騒動を巻き起こすことに─?!
【REVIEW】
1959年にデビュー、来年65周年を迎える世界一有名なファッションドールの“バービー”。
数年後には日本でリカちゃん人形が発売されるが、私の記憶にある着せ替え人形と言えば、バービーである。
私がはじめてバービー人形を見たのは、小学校4年生くらいの時だと記憶している。
同級生の順子ちゃんが「バービー人形を持っている」と言うので、おうちに遊びに行って見せてもらったのだ。
人形やぬいぐるみに全く興味を持たないタイプの女の子だった私が、スタイリッシュでゴージャスなバービーを見て、はじめて「欲しい!」と思った。
以来ウン十年、バービーが欲しいという気持ちはずーっと胸の中に持ち続けているが、まだ一度も手に入れていない永遠の憧れの人形である。
その憧れのバービーが、人間の世界にやって来て大騒動を巻き起こすなんて、胸がワクワクする。
映画の中で、ほぼピンク一色のバービーランドに暮らす女性は、すべてがバービー。
バービーを販売する米国マテル社の公式サイトによると、バービーのモットーは、“You Can Be Anything(何にだってなれる)”。
彼女は強く優しく自信に満ち溢れ、無限の可能性を持っている女性で、様々な髪の色、肌の色、体形、そして200以上もの職業を経験している。
だから、弁護士のバービーがいたり、ノーベル物理学賞受賞者、人魚、大統領など、色々なバービーがいるのだ。
そして、ボーイフレンドのケンも同じく多種多様に存在している。
そんな中から、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリング演じるバービーとケンが人間の世界にやってくる。
2人が巻き起こすハプニングやトラブルは、どんなことになるのだろう?
物語を盛り上げるサウンドトラックにも注目したい。
映画にも出演しているデュア・リパやライアン・ゴズリングの歌声をはじめ、今が旬のアーティストたちのナンバーが勢ぞろい。
またガーウィグ監督の、“過去の愛する映画へのリスペクト”が込められたシーンも多々あるとか。
セットはミニチュアサイズとビッグサイズを交互に使い、主演のマーゴットを小さくしたり、人形を大きくしたりと、工夫されている。
ファッションや音楽の他にも、そんなファンタジックな映像も楽しみのひとつである。
バービー人形は世界150か国以上で、年間5800万体販売されているという。
かつてバービー人形で遊んだ人、今まさにバービーに夢中の人、私のように持ってはいないけどバービーに憧れる人、みんなで一緒に映画『バービー』を楽しみたい♪
監督:グレタ・ガーウィグ
脚本:グレタ・ガーウィグ ノア・バームバック
出演:マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、シム・リウ、デュア・リパ、ヘレン・ミレンほか
2023年製作/アメリカ/114分/配給:ワーナー・ブラザース映画
https://wwws.warnerbros.co.jp/barbie/
8月11日(金)~大阪ステーションシティシネマ TOHOシネマズ梅田 OSシネマズミント神戸 TOHOシネマズ西宮OSなど