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きてみで東北

【内藤美保のきてみで東北】11月16日(土)配信 宮城県丸森町「阿武隈ライン舟下り」

みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。

さて、今日紹介する東北の話題は、宮城県丸森町の阿武隈ライン舟下りです。東北第二の大河、阿武隈川は長い間重要な物資輸送路として利用されてきました。古くは年貢米に始まり、明治に入って木材、木炭、石材などの輸送と、昭和の初めまで、舟運(しゅううん)が栄えていました。この舟運のなごりを現在に伝えるのが阿武隈ライン舟下りです。阿武隈川が長い時をかけて刻んだ渓谷と、四季折々に移り変わる雄大な両岸の風景が楽しめます。舟下りの周遊コースは約70分、名勝や珍しい形の岩が多い阿武隈川の渓谷を周遊する11kmのコースです。舟下りの見どころは、大岩から噴水が出ている「 弘法の噴水」ここは、昔、水ききんの時、弘法大師が水を与えてくれた村人の親切に感謝し、持っていた杖で岩を突き、水が吹き出したと伝えられています。そして娘と若者の悲恋物語が伝わる岩 「廻石(めぐりいし)」、二つの巨石が仲良く寄り添う「二又の夫婦石」、舟下りの運航を見守る「聖観音様」、阿武隈ラインの中で最も深い場所の「椿巻」など、船頭さんの楽しい説明を聞きながら下って行きます。

秋は紅葉を見ながら、地元の野菜で煮込んだいも煮に舌鼓。冬はこたつ舟で食べる鍋セットで身も心もあったかになります。また、全国でも珍しい「夜の舟下り」ナイトリバークルーズを開催。丸森の星空や暗闇を体験したり、阿武隈急行が鉄橋を渡る姿は「銀河鉄道の夜」さながらの景色がご覧いただけます。四季折々の景色と美味しい食事で忙しい日々から”ほっ”とひと息。阿武隈川で穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

今回は宮城県丸森町の阿武隈ライン舟下りを紹介しました。

ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は 宮城県で語られていた民話「長良の人柱」です。
お話に出てくる
「小頭」は「少人数の仲間の頭」
「むがさる」は「嫁入りする」
「口たった」は「話した」
「ごでコ」は「夫」という意味です。

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