みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)

さて、今日紹介する東北の話題は、山形県最上郡戸沢村の最上川芭蕉ライン舟下りです。松尾芭蕉の句「五月雨を集めて早し最上川」で一躍全国区となった最上川。芭蕉も感動したといわれる雄大な自然に囲まれた最上峡の船旅が体験出来ます。最上川舟下りの魅力は、何といっても四季ごとにまったく違う一面を見せてくれる最上峡のダイナミックな絶景です。

両岸から山が迫る雄大な景色に圧倒されることでしょう。最上川の流れに身をまかせて、それに船頭さんが唄う最上川舟歌が加われば、癒しのひとときが過ごせること間違いなしです。春には両岸の山の緑の中に、色鮮やかなピンク色の山桜があちらこちらに。初夏には清々しい風と共に見渡す限りの新緑が目の前に。今の季節は、両岸の山々が紅葉でオレンジや黄色に染まります。色とりどりの紅葉が水面に映る風景もみどころのひとつです。


冬になり雪が積もると、周りの山が白と黒の二色に染まり水墨画の世界に迷い込んだかのような風景がご覧いただけます。12月から3月はこたつ船が運航され、足元からポッカポカ。それに熱燗と美味しいお弁当で至福のひとときが味わえます。地元食材満載の舟中弁当は種類が豊富で、どれにしようか迷ってしまうほど。山形の芋煮や鮎の塩焼きもお弁当に追加出来るそうです。最上川舟下りの最大の魅力は、船頭さん自慢の美声を披露してくれる「最上川舟唄」。世界三大舟唄と言われるだけあって、英語や中国語などの舟唄も披露してくれるそうですよ。船頭さんの方言たっぷりなトークも魅力的です。運行時間は約60分、大人 片道3000円です。

今回は山形県最上郡戸沢村の最上川芭蕉ライン舟下りを紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は山形県で語られていた民話「犬のあし」です。お話に出てくる「ちょえっとふっつけた」は「ちょっとくっつけた」、「堅い」は「真面目で几帳面」、「かげっとなんね」は「ひっかけてはいけない」という意味です。
