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【とっておきシネマ】フランス・カナダ製作『ヴォイス・オブ・ラブ』

毎週金曜日、夜9時からおおくりしている最新映画情報番組「とっておきシネマ」の鳥飼美紀です。
今週は、クリスマスはもちろん、お正月映画にも相応しい華やかで感動的なラブストーリー『ヴォイス・オブ・ラブ』をご紹介しました。
アルバム総売上2億5000万枚を超え、音楽史上最も人気のあるアーティストの一人、セリーヌ・ディオンの半生が初めて映画化。
セリーヌは12歳でデビュー以降、スーパースターとしての階段を駆け上がり、数々の名曲を世に送り出してきました。
見どころは、もちろんセリーヌの数々の不朽の名曲が再現された、ゴージャスなステージシーンでしょう。
セリーヌのオリジナル曲もカバー曲もたくさん出てきますが、劇中ではフランスで活躍中の歌手ヴィクトリア・シオが歌唱しています。

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga
©photos jean-marie-leroy

【STORY】
カナダの小さな田舎町で暮らす音楽好きの一家に、14人兄弟の末っ子として生まれたアリーヌ(セリーヌ)。
彼女の特別な歌の才能に気づいたプロデューサーのギィ=クロードは、奇跡の原石であるアリーヌを12歳でデビューさせる。
アリーヌは世界的歌姫へと成長していき、それはアリーヌにとって自分を見いだしてくれたギィ=クロードとの真実の愛と出会う旅でもあった。

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga
©photos jean-marie-leroy

【REVIEW】
監督と脚本、さらに主演をフランスが誇る国民的スター、ヴァレリー・ルメルシエが務めている。
セザール賞助演女優賞を2度も受賞し、テレビ・舞台・映画のどの分野でも活躍するフランスを代表するマルチタレントの一人。
なんと彼女は、主人公アリーヌを5歳のシーンから一人で演じ切っているのだ!
何の予備情報も持たず試写を観た私は、少女時代のアリーヌを「なんだか老けた子役さんだな~」と思って見ていた。
それもそのはず……実は50代のヴァレリー・ルメルシエが演じていたのだった!
そんなことも含めて、ユーモアとフィクションを交えながら描かれたセリーヌの半生。
ルメルシエ監督ははっきり言っている、「この作品のテーマは愛」だと。

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga
©photos jean-marie-leroy

幼少期からの天才的歌唱力で大スターとなった有名女性アーティストにありがちな、恋愛のもつれや、酒、ドラッグなどは一切出てこない。
セリーヌの場合は、ルネ・アンジェリルというとてもしっかりしたプロデューサにめぐり会ったことが幸いしているのだ。
私はこの作品で描かれたルネ=ギィ・クロードにとても惹かれた。
真っ当な大人の男性で、アリーヌの才能を見いだし、生涯をかけて彼女をサポートしていく。
そのギィ=クロード役を演じているのが、シルヴァン・マルセルというカナダの俳優。
カナダでは数々の刑事物のTVドラマや映画で活躍しているとか。
そして、アリーヌの母親役は、ダニエル・フィショウという、こちらもカナダの女優。
14番目に授かったアリーヌを産むことも育てることも不安に思っていたが、のちに彼女の才能を花開かせることに力を注ぐのはこのママである。
初めてデモテープをギィに送る時、ママが赤いリボンでテープを結ぶ……というシーンが印象的だ。
両親も兄姉たちも心からアリーヌをバックアップし、そして素直にその期待に応えるアリーヌ。
アリーヌが「12歳の時からずっとギィのために歌っている」と堂々とギィへの想いを家族に打ち明け、そしてその愛を貫き通す二人。
歌姫セリーヌ・ディオンの半生と思って観ていたら、いつのまにかとても素敵なラブストーリーに引き込まれていた。

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga

スターダムを駆け上がる中での不安や孤独 、才能を見出してくれたプロデューサーとの26歳差の大恋愛など……。
困難を乗り越えて世界へ羽ばたいた、世紀の歌姫の波乱の人生。
歌で人々を幸せにしたいという夢に向かって進んだアリーヌとギィ(セリーヌとルネ)の魂の絆が、ヴォイス・オブ・ラブ(愛の声)に乗って心に響く。

©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l’huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga

監督・脚本:ヴァレリー・ルメルシエ
出演:ヴァレリー・ルメルシエ シルヴァン・マルセル ダニエル・フィショウ
2020年 フランス・カナダ 126分 配給:配給:セテラ・インターナショナル
http://www.cetera.co.jp/voiceoflove/
12/24(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷先行公開
12/31(金)全国ロードショー
関西では来週12月31日(金)~シネ・リーブル梅田・シネリーブル神戸などで公開

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