みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)
10月に入り、朝晩は秋らしくなりましたね。東北はすっかり秋らしい気候になりました。今日は、これから見ごろを迎える東北の紅葉を紹介しましょう。
先ずは、青森市の奥入瀬渓流です。ここは、十和田湖の子ノ口から焼山までの間千変万化の渓流美と14の滝巡りが楽しめます。川の流れに沿うように、ブナ、カエデ、ヤマモミジ、ミズナラ、オノグルミなどの多種多様の木々が色づくさまは大変見事です。下流の焼山から遊歩道を歩いて行くと、奥入瀬渓流に三乱(さみだれ)の流れ、阿修羅の流れなどがあり、中程になると二段に屈折して流れ落ちる落差25メートルの雲井の滝があります。他にも銚子大滝という幅約20メートル、落差約7メートルの滝は豪快そのもの。流れ落ちる水のカーテンが、紅葉と共に素晴らしいコントラストを見せてくれます。
次は、岩手県の栗駒山です。栗駒山は東北地方のほぼ中央に位置し、秋田県、岩手県、宮城県の3県にまたがる、標高1627mの山です。山頂からは、月山、鳥海山、蔵王連峰、駒ケ岳早池峰山、そして遠く太平洋までが一望できます。
10月下旬ごろまでドウタンツツジやナナカマド、ミネカエデなどの紅葉が鮮やかで、大自然の中でトレッキングや自然観察などが楽しめます。山頂近くにある須川温泉は強酸性温泉で、毎分6000リットルものお湯が湧き出ています。須川温泉の歴史は古く、江戸時代から300年の間、湯治場として親しまれています。
最後は秋田県角館の紅葉です。角館は、 秋田 藩の佐竹北家の城下町として開けた町です。380年以上の歴史を誇り、当時の武家屋敷が保存され、当時の姿をとどめています。春の桜が有名ですが、秋の紅葉も目を見張るほど素晴らしく例年、10月中旬から11月中旬にかけて、カエデ 、 イチョウ が赤や黄色に色づきます。
特徴的な黒色の板塀が続く道に紅葉が舞い、幻想的な世界にまぎれ込んだような感覚が味わえます。武家屋敷敷地内で紅葉した木々と昔ながらの塀と茅葺きの屋根、そして丁寧に手入れがなされた庭の古木はまさにみちのくの小京都にふさわしい光景です。
今回は、これから見ごろを迎える東北の紅葉を紹介しました。ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。
今回は岩手県で語られていた民話「ざしきわらし」です。
お話の中に出てくる
「女ごわらしゃど」は「女のこどもたち」
「出はる」は「出てくる」
「いっこ」は「ちっとも」
「かまけぇすて」は「没落する」
という意味です。