今週は、完全なる秘密主義のベールに覆われ、疑惑と野心が渦巻くカトリックの新教皇を決める選挙=コンクラーベの内幕を映画化した極上のミステリー。驚きの結末をぜひ味わっていただきたいので、この映画のムビチケ(ペア券)を1名様にプレゼントします!🎥✨✨
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© 2024 Conclave Distribution, LLC.
~シネマエッセイ~
私の知人に97歳のご婦人がいる。若い頃は管理栄養士として実家の病院で働き、高齢者となってからは料理本を出版したり、エッセイを書いたり、自作マーマレードの大会に挑戦したりと色々なことを楽しんでいる。時々ランチを共にすると、家族の話や若い頃の恋愛エピソードなどを面白おかしく話してくれ、そんな時は言葉遣いもざっくばらん。ちょっぴりいたずらっぽく、悪口もスパイス程度に散りばめてユーモラスに話してくれる。ところが、何かを発表するときなどにマイクを持つと、ご自分のことを「わたし」ではなく「わたくし」と表現する。知的で品格があり、ONとOFFがきちんとできる人という印象だ。私もその人のように、自分のことを「わたくし」と言えるような大人の品格ある女性になりたいと憧れたが、情けないことに未だに一度も「わたくし」と口にしたことがない。
昨年、三浦暁子著『太郎の嫁の物語』というエッセイを読んだ。その中に暁子さんの義母の話が出てくる。義母は著名な人で、公の場でも家の中でも自分のことを「わたくし」と言うそうだ。しかも、折り目正しくはっきりとした口調で……。最初は「わたくし」と言えなかった暁子さんも、いつの間にか影響を受けて知らず知らずのうちに自分のことを「わたくし」と言うようになったと書かれてある。暁子さんの夫は太郎さんという。太郎さんの母、つまり暁子さんの義母は作家の曽野綾子さんである。今年の2月28日、曽野綾子さんが亡くなった。93歳の大往生である。「わたくし」という言葉がよく似合う、知的で品格ある女性であった。曽野さんは、カトリック教徒としても知られていて、海外で活動する神父や修道女を支援するNGO「海外邦人宣教者活動援助後援会」(JOMAS)の運営や、目の不自由な人たちとの聖地巡礼の旅を長く続けていた。そんな曽野さんが、映画『教皇選挙』を観たならどんな感想を口にしただろう。まるで政治家の如く、陰謀、策略、
スキャンダル、根回しを繰り広げるカトリックの枢機卿たちの教皇選挙……最も自分にふさわしくない職業として「政治家」を挙げていた曽野さんのクールな意見を、残念なことに私たちはもう聞くことができない。

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ローマ教皇が心臓発作で急逝し、新たな教皇を選出するためのコンクラーベが行われることになった。それを執り仕切る首席枢機卿のローレンスは、悲しみに暮れる間もなく慌ただしい準備に追われ、世界各国から100人余りの枢機卿がバチカンに集結する。有力候補の4人がしのぎを削る選挙戦は混戦模様となり、1日目と2日目に4回の投票を重ねても必要獲得票数の72を得る者はいなかった。しかもリベラル派と保守派の思惑が交錯するなか、思わぬスキャンダルや陰謀の発覚によって有力候補が次々と脱落する異例の事態に、ローレンスは苦悩を深めていく。やがて3日目の投票中、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった……。

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監督:エドワード・ベルガー
原作:ロバート・ハリス
出演:レイフ・ファインズ スタンリー・トゥッチ ジョン・リスゴー イザベラ・ロッセリーニ カルロス・ディエス ルシアン・ムサマティ セルジオ・カステリット
2024 年/アメリカ・イギリス/120分/配 給:キノフィルムズ
https://cclv-movie.jp/
3月20日(木・祝)全国公開
アカデミー賞 脚色賞受賞(8部ノミネート)の話題作をお楽しみいただくチャンスです✨
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応募期限 3月20日(木・祝)
当選された方にはハニーFMからメールにてご連絡させていただきます