みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)

いよいよ本格的な冬の寒さがやってきましたね。そこで、今回は東北のスキー場をいくつか紹介しましょう。まずは、福島県の猪苗代スキー場です。会津エリアで最も歴史が古い老舗スキー場です。磐梯朝日国立公園内にレイアウトされ、磐梯山と猪苗代湖に囲まれた果てしなく広がる白銀のコースを思う存分滑ることができます。スキー場には1本のゴンドラと8本のリフト、18本のコースがあり、メインの中央ゲレンデはとても広く、緩斜面が主体で滑りやすいので、初級者や小さなお子さんも安心して楽しめます。ゲレンデの右側に広がるミネロエリアは、会津エリア最大規模の圧雪バーンで、滑り心地の良いコースが何本も枝分かれしています。下までノンストップで滑り降りれば、爽快感溢れるスキーの醍醐味を感じることができるそうです。


次は岩手県、夏に油と書いて「げとう」と読む夏油高原スキー場です。

岩手県の南西部に位置し、東に北上山地、西に奥羽山脈をしたがえる夏油高原は、「積雪量本州一」を記録する豪雪地です。スキー場には2本のゴンドラと3本のリフト、14本の一般コースがあります。全てのコースにつながる第一ゴンドラの長さは1740mで、大自然に囲まれたブナの原生林を眺めながら、山頂展望台を目指します。近年は上級者向けのツリーランエリアを年々拡大し、こちらも合計14エリアになりました。それぞれ変化に富んだ地形を活かしたコースで、美しい森のなかでパウダーライデングを楽しむことができます。スキー場内にあるホテルの大きな窓からは、ゲレンデが一望でき、温泉は美肌効果の高い「弱アルカリ単純泉」で内湯も外湯も広々としていて、展望サウナもありとても人気があるそうです。


次は、どのランキングでも、必ず上位に入る山形県の蔵王温泉スキー場です。

樹氷で有名な、東北を代表する老舗スキー場で広大な敷地内に変化に富んだ12のコースと14のゲレンデ。そして最長10kmのロングダウンヒルコース。32基のリフトやゴンドラがあり、上質のパウダースノーを求めて全国からスキーヤーが集まります。スキー場一帯は温泉の宝庫で、ロッジ内にも立ち寄り温泉があるほど。


スキーを楽しんだ後は、肌をつるつるにする美人づくりの温泉を満喫できます。12月27日から来年の2月23日まで蔵王樹氷まつりが開催され、期間中、樹氷のライトアップをはじめ、花火の打ち上げやロープウェイでの樹氷鑑賞、そしてLEDライトを松明に見立てた松明滑走などのイベントが予定されています。ぜひ、皆さまもオープンの早い東北のスキー場へ初滑りに行ってみてはいかがでしょうか。

ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は岩手県で語られていた民話「おおかみの恩返し」です。お話に出てくる「とうじんさん」は「薬売り」、「のっこりしょって」は「たくさん背負って」という意味です。
