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とっておきシネマ

【鳥飼美紀のとっておきシネマ】日本映画『新解釈・幕末伝』

2025年ラストの「とっておきシネマ」。締めくくりの1本は、およそ150年前の日本に新しい夜明けをもたらしたヒーローたちの「戦い」と「友情」の物語『新解釈・幕末伝』をご紹介しましょう。とはいっても、真面目な幕末ものではありません。俳優さんたちがとんでもない熱量で弾けまくる「喜劇」でございます! そう、監督は『変態仮面』『銀魂』『今日から俺は!!劇場版』『新解釈・三国志』など、コメディー界屈指の福田雄一監督ですから……。

©2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

 シネマエッセイ 
12月22日、冬至の夜のお風呂は柚子の香りがプンプン。湯船に浮かぶ大きな柚子は10個ほど。何年ぶりの柚子湯だろう。この柚子は母の友人あっちゃんが高知から送ってくれたものだ。あっちゃんは毎年、冬の始めになると庭の柚子を収穫して段ボールに1箱送ってくれる。大量である。93歳の母は、その柚子を砂糖と味噌で煮込んで“柚子味噌”を作る。何十個もある柚子の皮を剥き、細かく刻んで湯がき、水に晒し、そして砂糖と味噌と一緒に煮込む。これはめちゃくちゃ甘いのだが、温かいご飯にのせて食べると柚子の香りがほんのり……で、食が進みに進む。そのほか、お豆腐にのせたり、ジャムのようにパンにのせたり。大量にできるので、水に晒したあとに半分は冷凍し、そして出来上がった柚子味噌も半分冷凍して保存するので一年中味わえるのだ。あっちゃんは、いつも柚子と一緒に金柑も入れてくれていて、これも砂糖煮にすると可愛いデザートになる。これまでは柚子も金柑もすべて食べきっていたのだが、今年は母の体力が少し衰え、作業がしんどかったのか柚子が10個ほど余ってしまった。そこで久々に、冬至の柚子湯となったのである。柚子といえば、わがふるさと高知は日本一の生産地だとか。お土産品にも柚子が使われたものがたくさんある。数年前、あっちゃんが高知から遊びに来た時に「柚子胡椒ポン酢」なるものをいただいた。これが生野菜のサラダや餃子にピッタリ合う。それ以来、わざわざ高知のメーカーから取り寄せするくらいのお気に入りになってしまった。まっこと、高知の柚子は美味しいぜよ~。

そんな柚子の産地、高知・土佐藩出身の坂本龍馬。そもそも、龍馬って革命の志士と呼ばれるけれど幕末にいったいどんな偉業を成し遂げた? 成し遂げなかった? 最近は教科書から「坂本龍馬」の記述がどんどん減っているとか? また、同じ時代の英雄として知られる西郷隆盛はいったいどんな人間? 明治維新直前の幕末って、知っているようで知らないことが多いのかもしれない。「薩長同盟ってどんな風に決まったのか」とか、「船中八策って、ほんとに龍馬一人で考えたのか」など、ちゃんと説明できる人は多くないかもしれない。ひょっとしてこんな風だったのでは? という福田雄一監督ならではの新解釈で描かれたのが『新解釈・幕末伝』である。おふざけと言ってしまえばそれまでだが、そこはお正月映画、大いに楽しませてもらえる。

©2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

©2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

 ストーリー 
今から150年前、日本の未来を変えるため、のちに幕末のヒーローと呼ばれる男・坂本龍馬と西郷隆盛が立ち上がる。革命的な出来事が繰り返される激動の時代を経て、物語はやがて260年続いた江戸幕府の終焉と、新しい「ニッポンの夜明け」へとつながっていく。そこには誰も想像しえなかった「戦い」と「友情」の物語があった。

©2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

©2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

©2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

監督:福田雄一
出演:ムロツヨシ 佐藤二朗/広瀬アリス 岩田剛典
2025年製作/日本/118分/配給:東宝
https://new-bakumatsu.jp/
現在上映中


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