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【とっておきシネマ】日本映画『スパイの妻』

毎週金曜日夜9時からおおくりしています「とっておきシネマ」の鳥飼美紀です。
今週は、10月16日(金)公開予定の日本映画『スパイの妻』をご紹介しました。
先ごろ、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞というニュースが入った話題作です。

【STORY】
時は、1940年。戦争の足音が少しずつ近づいてきた頃。
貿易会社を営む優作と妻の聡子。
ふたりは、神戸の瀟洒な洋館で、何不自由なく仲睦まじく暮らしていた。
ある日、優作は物資を求めて甥の文雄とともに満州へ渡る。
しかし、彼らはその満州で偶然、衝撃的な国家機密を目にしてしまう。
優作たちは現地で得た証拠を日本に持ち帰り、正義のためその事実を世界に知らしめる準備を進めていく。
何も知らない聡子は、幼馴染の憲兵隊分隊長・津森から夫に関する不穏な話を聞かされる。
優作が満州から連れて帰ってきた女性の存在と、その女性が死亡したという衝撃的な事実だった。
穏やかで幸福な生活が崩れていく不安と、見知らぬ女への嫉妬……。
優作を見る聡子の目は疑心暗鬼となっていくが、聡子はある決意を胸に、行動に出る……。

【REVIEW】
妻・聡子を演じるのは、蒼井優。夫の優作は、高橋一生。
今年1月に公開された『ロマンスドール』という作品でも夫婦役で共演している。
この『ロマンスドール』、私は個人的には好きな作品。
夫の嘘と、妻の秘密……男女の感情がリアルに映し出された大人のラブストーリー。
様々なシーンでの高橋一生の表情がとても印象的だった。
その蒼井優と高橋一生が、今回の作品で演じたのは、太平洋戦争開戦間近の神戸の町で、裕福な貿易商として何不自由なく暮らす夫婦の役。
前半は、瀟洒な洋館に住み執事や家政婦もいて、絵にかいたような幸せ生活を醸し出す。
そして後半は、正義を貫くために、たとえ夫婦であっても嘘をついたり裏切ったり。
どこまでお互いを信頼しているのか、騙されているのか、騙されてあげているのか?
時に聡子の行動に「なぜ?」と思うこともあり、最後まで気が抜けない緊張感に包まれる。

タイトルは『スパイの妻』だが、はたして夫の優作はスパイなのか?
彼は、意識して探ったわけではなく偶然に国家の機密情報を知り得た……だけである。
それを見て見ぬふりもできるはずだったのに、そうしなかったのは本当に優作の正義感なのだろうか。
夫はスパイなのか、勇気ある正義の人なのか、そして妻はその真実を見抜いたのか……。

さて、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した黒沢清監督。
兵庫県神戸市出身と聞くと、親近感が湧く。
これまでカンヌ国際映画祭などで多数の受賞歴があり、世界でも高い評価を受けている。
今回の『スパイの妻』では、初めての歴史ものに挑戦。
「歴史ドラマであると同時に、最高のサスペンスに仕上がったと自負している」とコメント。
確かに、ラストへの伏線も張られていて、面白い展開が味わえるサスペンス作品である。

監督:黒沢清
出演:蒼井優 高橋一生 東出昌大ほか
2020年 115分 日本 配給:ビターズ・エンド
https://wos.bitters.co.jp/
10月16日(金)から、シネ・リーブル梅田 神戸国際松竹 TOHOシネマズ西宮OSなどで公開。

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