こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
秋晴れのお天気が続いていましたが台風14号が発生し、お天気が読めなくなりました。
週末山へおでかけ!と思っていた皆様、どうぞ天気情報をこまめにチェックしてくださいね!
さて、今日の「やまよもやまばなし」は三水山の会・相野駅山の会の荻野さんに三水山の会の有志で行かれた夏山登山についてご紹介いただきました。
荻野さんはこの夏、羽黒山・裏月山・表月山・鳥海山を登られています。
今回はその前半として「羽黒山・裏月山」をご紹介いただきました。
まずは羽黒山について。
羽黒山は言わずと知れた山岳信仰の聖地・出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)のひとつ。
江戸時代には「西のお伊勢参り、東の奥参り」と言われ、伊勢は天照大神の「太陽」、出羽三山は天照大神の弟・月読尊が祀られる「月」を表し、陰陽で考えられていたようです。
羽黒山は現生を、月山は浄土を表し、湯殿山では功徳を積んで再び生まれ変わると信じられているのだそう。
境内は静謐で厳かで正にパワースポットです!
羽黒山・月山に至る広大な神域の入り口には随身門があります。
門を潜れば神域となり、杉木立に囲まれた参道が続き、祓川にかかる神橋を超えると祓川神社と須賀の滝に着きます。
かつてはここでお清めをし修験道を歩いたのだそう。
そして大きな見どころとなるのが高さ29m、三間五層の木造建築となる五重塔。
平安中期に創建されたと伝わる国宝「羽黒山五重塔」です。
五重塔を後にすると本格的な石段が始まり、一の坂、二の坂、三の坂と急な石段を登りつめていきます。
三の坂を登り終えると羽黒山山頂大鳥居に到着。
鳥居をくぐると左側に様々な神社が建ち並びます。中でも荻野さんの目を引いたのは厳島神社。
左右の柱に龍の彫刻が巻き付いている姿は圧巻です。
メインとなる出羽三山神社は月山神社・羽黒山神社・湯殿山神社の三神が合祀されています。
残念ながら修復中ということでその全貌を見ることは難しかったそう。
そのほか、境内にはかやぶきの鐘楼堂、東照宮、蜂子皇子墓、平和党、鏡池など見どころがたくさんあり、3時間ほどかけて羽黒山を堪能されたそうです。
そして、翌日は月山へ!
月山は表と裏と登山道がありますが、両方登られた荻野さん。
今日は裏月山をご紹介いただきました。
裏月山の登山口は月山は8合目にある弥陀ヶ原。
御田原参篭所があり、なで兎像がお出迎え。
弥陀ヶ原は高層湿原となっていて、夏には130種類もの高山植物を見ることができる「天空の楽園」でもあります。
また、大小の池塘があり、その中を木道の遊歩道が通っていて周遊もできます。
今回は弥陀ヶ原周遊はせずに月山へ。
まずは緩やかな無量坂、やや勾配のきつい鍋割を過ぎると仏生池小屋に到着。
このあたりは標高1984m、コースの中間点となり、小屋の後方には月山の山頂と思わせる山がそびえます。
こちらはその名も「オモワシ山」
まるで月山の山頂のように見える「思わせぶり」な山から名付けられたとか!
ここからは急坂となり、中でも一番の難所は「行者返し」
役行者が山頂を目指した際に「まだ未熟だ」と押し返されたと伝わる岩場です。
やがて山頂が見え、石段を登ると月山神社本宮に到着。
御祓い料500円を払うと祈祷と登拝認定証をもらえます。(今年は9月で神社は閉じられ神様は下山しています)
山頂付近からは北方向に鳥海山、遠くに岩木山などが眺望できます。
下山はピストンコース。
翌日には鳥海山、最終日には表月山を登られた荻野さん。
次回にはそのお話をしていただきますよ!
私が昨年の秋に行ったコースと同じでしたので当時を懐かしく思いながらお話を伺いました。
いずれも素晴らしい山ですので、ぜひ機会があれば皆さんにも登っていただきたいです。
【羽黒山のコース】
随身門~祓川神社~羽黒山五重塔~一の坂~二の坂~三の坂~大鳥居~厳島神社~蜂子神社~出羽三山神社~境内 往復
【裏月山のコース】
御田原参篭所~弥陀ヶ原湿原~無量坂~仏生池小屋~オモワシ山~行者返し~モックラ坂~月山神社(月山山頂) 往復
高低差 580m 約10.6㎞ 約6時間
【アクセス】
三田~伊丹空港~秋田空港~レンタカー移動 ※伊丹空港~山形空港発着もあります。