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【とっておきシネマ】『ジャニス・ジョプリン』&『アメイジング・グレイス アレ サ・フランクリン』

毎週金曜日、夜9時からの最新シネマ情報番組「とっておきシネマ」の鳥飼美紀です。
今週は2人の伝説の女性シンガーを描いた作品をふたつご紹介しました。
ひとつは、ロックの女王ジャニス・ジョプリンのライブを再現したブロードウェイ舞台。
そしてもうひとつは、ソウルの女王アレサ・フランクリンのライブドキュメンタリーです。
ジャニスとアレサの歌声、それぞれ個性は違いますが、どちらも強烈な勢いで心に体当たりしてきます。

『ジャニス・ジョプリン』

ⓒJason Niedle

ジャニス・ジョプリンは、1943年にアメリカに生まれた。
1967年、音楽シーンに登場し、爆発的な人気を獲得。
それまでの女性ボーカルとは違う強烈な歌唱で、たちまちロックの女王となる。
生々しい情感に溢れた独特の歌声は、モントレーやウッドストックをはじめとする全米各地のライブ会場を席巻。
しかし、愛に飢えていたジャニスは次第に酒とドラッグに溺れていく。
1970年10月4日、ジャニスはハリウッドのホテルで遺体となって発見された。
死因はヘロイン中毒といわれている。享年27歳の若すぎる死。
この作品は、そんなジャニスが数々の名曲を熱唱するライブを再現した舞台作品である。

ⓒJason Niedle

彼女が音楽的にも影響を受けたアレサ・フランクリンやエタ・ジェイムスら5人のアーティストとの感動のステージ。
歌われる歌詞を通してジャニスが自らの物語を語る……というストーリーになっている。
ジャニスの名前こそ知ってはいるものの、その代表曲さえ知らない洋楽オンチの私も、迫力のステージに引き込まれていった。
ジャニスを演じるのは、歌手であり女優でもあるメアリー・ブリジット・ディヴィス。
バンドを率いる傍ら、ジャニス・ジョプリンの楽曲の歌い手としても活躍しているそうだ。
2005年から、ツアー版、オフブロードウェイ版、そしてブロードウェイ版でもジャニス・ジョプリンを演じ続けている。
その結果、2014年のトニー賞ミュージカル部門最優秀主演女優賞にノミネートされた。
迫力の……というか、凄まじいまでのメアリー・ブリジット・ディヴィスの歌唱に、ただただ圧倒される。
そして、孤独に勝つために、ゆずれない歌がある……ジャニスの孤独を体感できたような気がする。
一見の価値あり!

ⓒJason Niedle

シネマ版監督:デヴィッド・ホーン
舞台版脚本・演出:ランディ・ジョンソン
出演:メアリー・ブリジット・ディヴィス オーリアナ・アンジェリーク アシュリー・テイマー・ディヴィス タウニー・ドリー ジェニファー・リー・ウォーレン
2018年 アメリカ 117分 配給:松竹
https://broadwaycinema.jp/
今日7月2日(金)~近畿地区では、MOVIX京都、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹で公開

そしてもうひとつ、『アメジング・グレイス アレサ・フランクリン』

2018©Amazing Grace Movie LLC

アレサ・フランクリンは、1942年生まれのアメリカのソウル歌手。
ゴスペルフィーリングの強い歌唱で「ソウルの女王」と呼ばれたアレサは、60年間の歌手活動の中で驚くべきレガシーを築いた。
米国民にとって最も名誉ある大統領自由勲章の授与、グラミー賞を18回受賞、女性アーティストとして最初にロックの殿堂入り……など数え切れないほどの功績が挙げられる。
2018年8月、すい臓がんのため76歳でこの世を去る。

2018©Amazing Grace Movie LLC

そのアレサの、1972年ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会でのライブが映像で甦るのだ。
バンドは、コーネル・デュプリー(ギター)、チャック・レイニー(ベース)、バーナード・パーディー(ドラム)ら。
それに加えサザン・カリフォルニア・コミュニティ聖歌隊をバックに、アレサが自らのルーツである”ゴスペル”を感動的に歌い上げた伝説のライブ。
そのライブアルバム「AMAZING GRACE」は記録的な大ヒットとなり、史上最高のゴスペルアルバムとして今も輝き続けている。
実は当時、そのライブはドキュメンタリー映画としても撮影され、アルバム発売の翌年に公開される予定だった。
しかし、映像と音がシンクロしないという技術的なトラブルで未完となっていたのだ。
ライブ映画は40年近く封印されるが、最新デジタル技術を駆使して映像と音を一致させ遂に完成した。
収録から47年後にアメリカで公開されたこの映画は、アレサの偉大さを見事に証明している。

2018©Amazing Grace Movie LLC

こちらはライブ・ドキュメンタリーなので、もちろんアレサ・フランクリン本人が歌っている。
彼女の歌声を聞いて、身震いしている人や号泣している人が映され、アレサの歌声にこもった魂の震動がビンビン伝わってくるようだ。

撮影:シドニー・ポラック
出演:アレサ・フランクリン ジェームス・クリーブランド
2018年 アメリカ 89分 配給:ギャガ
https://gaga.ne.jp/amazing-grace/
5月から全国で公開されているが、7月9日(金)から宝塚のシネ・ピピア 7月23日(金)から塚口サンサン劇場でも上映される。

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