こんにちは。ハニー・サウンド・マルシェ火曜日担当の藤元愛です。
今日は雨が降って幾分かひんやりしていますね。
暑い夏には全く山に登らず(登れず)でしたが、先日久々に低山ハイクをしてきました!
秋なのに暑かったのは残念でしたが、やはり山はいいですね!リフレッシュしました!
今日は女性は一生行くことができない“日本で唯一の女人禁制の山”山上ヶ岳を相野駅山の会 会長の佐藤さんにご紹介いただきました。
女性の皆さんは佐藤さんのお話とお写真で行った気になりましょう(笑)!
山上ヶ岳は奈良県吉野郡天川村にある大峰山脈の山です。
ちなみに「大峰山」とは広義では大峰山脈全体を指し、狭義では山上ヶ岳を指すのだそう。
日本で唯一女人禁制が守られているため、女性は入ることができません。
そのため登山口には女人結界門が設けられています。
今回は稲村ヶ岳と合わせての周回コースのため、稲村ヶ岳登山口にある「母公堂」がスタート地点。
修験道の祖 役行者が、心配する母親が深い山に入らないように庵と女人結界門を建てたことが女人禁制の始まりだそうですが、その時建てた庵が「母公堂」だそう。
20~30分ほど林道を歩き、大峯大橋へ。
ここから山上ヶ岳へ入っていきますが大きな女人結界門が建てられています。
今でも山伏が修行する場ということもあり、厳かな気持ちで山に入られたそう。
よく整備された参道に一ノ瀬茶屋、一本松茶屋など茶屋が続きます。
スタートから1時間半ほどで役行者お助け水に到着。
普段ならありがたい水場ですが、佐藤さんが行かれたのは8月末の残暑厳しい時期にも関わらずかなり涼しかったのだそう!
聞けばこの辺りは夏でも涼しく、関西の軽井沢と言われているのだとか。
暫く歩くと大峯奥駈道と合流します。
洞辻茶屋で一休み。
山伏さんのためにたくさんの茶屋があります。
現在は修行をする人よりも登山客の方が多いそうです。
陀羅尼助茶屋を過ぎ、古来からの行者道と平成新道の分岐へ。
今回は行者道へ進みます。
この辺りからだんだんと修験道らしくなり「油こぼし」と呼ばれる場では鎖も登場!
さらに「鐘掛岩」は大きな岩場になっていますが、残念ながら(?)ロープが張られ立ち入り禁止。
巻き道を登っていきます。
そして修験道の中でも最大の見どころは「西の覗」!
日本三大荒行のひとつとされ、命綱一本で断崖絶壁に身を乗り出します。
現在は新型コロナの影響でこちらも残念ながらお休みだったそう。
またこの日は霧が深く、景色があまり見られなかったそう。
でもその分幻想的で身が引き締まる思いをされたそう。
山頂には「大峯山寺」があります。
もちろん役行者が開祖で、最高所に建つ国の重要文化財の古刹となっています。
御朱印もいただけますよ。
山頂には「お花畑」の看板があるものの一面の笹原。
春であれば様々なお花が見られるのでしょう。
山上ヶ岳から今度は稲村ヶ岳へ。
こちらにもレンゲ辻に女人結界門があります。
今回は時間の関係上、稲村ヶ岳のお話はしていただけませんでしたが、稲村ヶ岳は「女人大峯」とも呼ばれ、こちらも素晴らしい眺めとお花が見られるのだそう。
「山上ヶ岳は女性の皆さんは入れませんが、ぜひ稲村ヶ岳へ!」と佐藤さん。
そして、今回基点とされた洞川温泉もオススメだそう!
昭和レトロな雰囲気の温泉街、ぜひそぞろ歩きしてみたいものですね。
佐藤さんのブログでは稲村ヶ岳も紹介されていますので、ぜひご覧くださいね!
http://dota3eien.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-78720d.html
【今回のコース】
母公堂(稲村ヶ岳登山口)→大峯大橋(山上ヶ岳登山口)→洞辻茶屋→鐘掛岩→西の覗→大峯山寺→山上ヶ岳山頂→レンゲ辻→山上辻(稲村小屋)→大日山→稲村ヶ岳→山上辻→法力峠→母公堂
距離 15.4km、累計高低差 1500m、標準コースタイム 約7時間半
*大峯大橋⇔山上ヶ岳 約10km、累計高低差 920m、標準コースタイム 約4時間半
見どころも多いので、時間には余裕をもってお出かけくださいね。
山上ヶ岳のみのピストンであれば上記の通り約4時間半で歩けますよ。
下記から今日の放送を聞くことができます🎵