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【とっておきシネマ】日本映画『PERFECT DAYS』

金曜の夜9時からおおくりしている、最新シネマ情報番組「とっておきシネマ」の鳥飼美紀です。
今年も1年間楽しく聴いていただけたでしょうか? 来年2024年も引き続きどうぞよろしくお願いします。
「とっておきシネマ」の新年初放送は、1週お休みさせていただいて1月12日(金)です。どうぞお楽しみに~。

さて、2023年最後の放送でご紹介したとっておきの映画は、役所広司さんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』。
監督はドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダーズ監督です。
待ちに待ったカンヌ話題作の、日本公開が12月22日から始まっていますよ。
実は私もまだ観ていないので、是非お正月に観に行きたいとワクワクしています。

© 2023 MASTER MIND Ltd.

【STORY】
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山は、静かに淡々とした日々を生きていた。
同じ時間に目覚め、同じように身支度をし、同じように働いた。
その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は一日としてなく、平山は毎日を新しい日として生きていた。
その生き方は美しくすらあった。
平山は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。
そんな平山の日々に思いがけない出来事が起こる。それが平山の過去を小さく揺らした。

ヴィム・ヴェンダース監督は、役所のことを「ほかの俳優でも平山を演じることはできるだろう。しかし、役所は平山そのものだ」と言う。
また役所も「世界中の人に、自分が俳優ではなく清掃の仕事をしている人に映ればいい」と思ったとか。
そんなふうに、平山という男を主人公にしたフィクションを、ドキュメントのように追った映画……だそうだ。
主人公の平山は仕方なくこの生活をしているのではなく、自らこの生き方を選び取った……その生き方が美しい。
毎日変わらないルーティンをこなし、好きな読書をしたり音楽を聴いたり、ちょっとお酒を飲みに行ったり……シンプル・イズ・ベストな生き方。
おそらく映画の後半には彼の過去が明らかになるのだろうが、なぜ平山は今のような生活を自ら選んだのか? とても気になる。
東京の渋谷区内17か所の公共トイレを刷新するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の一環として作られたこの作品。
世界的な建築家やクリエイターがそれぞれの視点でリニューアルした公共トイレは、海外メディアからの注目も大きく、1日3度の清掃メンテナンスのおかげでとてもキレイ。
東京に遊びに行くことがあれば「THE TOKYO TOILET」を巡り、そこに“平山さん”の存在を感じたいと思う。

監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:柳井康治
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:MASTER MIND 配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124 分
ⓒ 2023 MASTER MIND Ltd.  https://www.perfectdays-movie.jp/

12 月 22 日(金) より TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー
関西では大阪ステーションシティシネマなど多くの劇場で上映中

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