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きてみで東北

【内藤美保のきてみで東北】11月2日(土)配信 福島県須賀川市「松明あかし」

みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。

さて、今日紹介する東北の話題は、11月9日土曜日に福島県須賀川市の五老山で行われる「松明あかし」です。
435年の伝統を誇る、日本三大火祭の一つで長さ10mの大松明が街を練り歩き、人びとは手に小さな松明を持って山に登ります。30本もの松明に一斉に火が放たれると、夜空に燃え上がる炎が街をこうこうと照らし出します。

須賀川の人たちにとって、冬を迎える前の大切な祭りです。「松明あかし」の由来は435年前の天正17年、戦国大名の伊達政宗は須賀川城に攻撃を仕掛けました。そのときの須賀川城主は二階堂盛義の未亡人、大乗院(だいじょういん)で、伊達政宗の伯母にあたる人でした。二階堂家を守るため、須賀川の臣民は押し寄せる伊達政宗の大群に立ち向かいましたが、須賀川城の中にいた伊達政宗の内通者が、城本丸の風上にあった二階堂家の菩提寺・長禄寺に火をかけ、その火が城にも燃え移り、城は炎上し、落城しました。この戦いで命を落とした人々の霊を慰めるため、大松明を燃やす祭りが行なわれるようになったということです。

祭りのメインとなる大松明は高さ10m、直径2m、重量約3トンという巨大なものです。桶を作るときの竹製のタガに竹をくくりつけた骨組みの中には乾燥させたカヤが詰め込まれ、外側はむしろでくるまれています。この大松明は、市民有志によって結成された『松明をもりたてる会』で、制作から搬入、設置の指導、点火までを行います。そのほかに地元の企業や学校でも作られ、高さ6~8m、直径約1mの本松明が全部で30本近く奉納されます。

巨大な大松明は須賀川の若衆が担いで街を練り歩いた後、五老山に人力で立てられます。須賀川城主二階堂氏を祀る須賀川神社から御神火が採火され、会場の五老山へ運ばれます。御神火で約30本の松明に火がつけられ、須賀川の晩秋の夜空を焦がします。松明太鼓が鳴り響く中で燃え上がる松明は圧巻で、まるで戦国絵巻のようです。今回は11月9日土曜日に福島県須賀川市で行われる「松明あかし」を紹介しました。

ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は青森県で語られていた民話「さるかに合戦」です。
お話に出てくる
「待ぢでけろじゃ」は「待っていてくれ」
「かせろ」は「食べさせろ」
「けねばけなくてもいいじゃ」は「くれないならくれなくてもいいよ」
「エビざる」は「竹で作ったざる」
「なしに」は「なぜ」という意味です。

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