みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。
この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。
今日は、東北で人気の桜の名所パート2を紹介しましょう。
まずは、岩手県盛岡市の「石割桜」です。
石割桜とは樹齢360年を超える長い歴史を生き抜いてきた一本桜でエドヒガンザクラという品種の桜です。
その名の通り岩を割って生えていることから「石割桜」という名前がつけられ、大正12年に国の天然記念物に指定されました。
岩は直径7m、周囲21mもある巨大な花崗岩で岩の中心がふたつに割れていて、
そこから幹回り4.6m、樹高10.8m、東西17m、南北に12.8mの大きなエドヒガン桜が生えています。
盛岡駅から徒歩20分ほどの場所にある盛岡地方裁判所前にあり一般の方でも歩道から鑑賞できます。
観光客はもちろんですが、地元の方からも人気がありとても大切にされている桜です。
次は秋田市の千秋公園の桜です。
秋田市の中心部に位置する千秋公園は、かつて秋田藩主佐竹氏の居城であった久保田城跡に造られ、園内には約650本もの桜が植えられており、
ソメイヨシノ 、 八重桜 、 しだれ桜 、神代曙、大村桜などが楽しめます。
久保田城御隅櫓の展望台からの眺めは絶景で、桜と城跡が見事に調和した風景が堪能できます。
また、公園の周囲にはお堀が残されていて、水面に映る桜が美しく、写真撮影スポットとしても人気があります。
今年は4月12日から23日まで「千秋公園桜まつり」が開催され、期間中はライトアップも行われます。
夜桜の美しさは格別で、昼間とは違った幻想的な景色を楽しむことができます。
最後は青森県弘前公園の桜です。
弘前公園の桜は、正徳5年(1715)津軽藩士が25本の桜を京都から取り寄せ、場内に植えたのが始まりと云われています。
現在、園内には約50種類、2600本程の桜が植えられており、まずソメイヨシノが、続いてシダレザクラが、八重桜が、といったように、次々と桜の花が咲き始めます。
公園の桜は、60年以上前から行われているリンゴ栽培の技術を生かした剪定で、
一つの花芽から出る花の数が通常の桜より多くその重みで枝が垂れ下がり、目の前で優美な桜を楽しむことができます。
また、花びらが濠の水面を流れていく「花筏(はないかだ)」や、花びらで濠を埋め尽くすほどの「桜の絨毯」も名物になっていて弘前公園の桜は散り際まで人々を魅了します。
今年は4月18日から5月5日まで「弘前さくらまつり」が行われます。
今回は東北で人気の桜の名所を紹介しました。
ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は青森県で語られていた民話「猫の恩返し」です。
お話に出てくる
「さんけ猫」は「三毛猫」
「晩げ」は「夜」
「みな呼ばって」は「みんな呼んで」
「しかどおべで」は「しっかり覚えて」
「めごがって」は「かわいがって」という意味です。