みなさま「おばんです」山形県出身の内藤美保がお送りする「きてみで(来てみて)東北」。この番組は東北各地の紹介と、東北弁で語る民話をお届けしています。(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)

今日は青森県で人気の冬のイルミネーションを紹介しましょう。
先ずは、青森市で十二月十二日金曜から来年二月十五日 日曜まで行われる「あおもり灯りと紙のページェント」です。今年で十三回目を迎え、青森市の冬の風物詩になっています。


青森駅前や商店街、青森ベイエリアのAファクトリーからねぶたの家ワ・ラッセ周辺の海側の遊歩道などにねぶたの技法でつくられた市民手作りの和紙のオブジェが並びます。冬の凛とした寒さの中、暗闇に浮かび上がる光がとても幻想的なイルミネーションイベントです。和紙のオブジェには、繊細に描かれた模様がとても美しい毬のような丸い灯りと、雪だるまの形をした灯りの「雪だるま~る」があります。約三百個の「雪だるま~る」は青森市内の主に小・中学生の子供たちが、このイベントのために作った力作です。どれも個性のあるかわいらしい作品になっています。

続いて平川市で来年二月十五日まで行われている「ひらかわイルミネーションプロムナード」です。平賀駅から平賀郵便局までの街路灯にはイルミネーション、ふらっと広場にはバブルドームや、友好親善交流盟約を結んでいる鹿児島県南九州市産の竹を使ったキャンドルが設置され幻想的な光の世界が広がります。


また、同じく友好都市関係にある台湾台中市との交流事業のひとつとして七色の色鮮やかな台湾提灯が吊るされています。今年は平賀駅前と市役所一階ピロティの二つのエリアで展示されています。あまりの綺麗さに写真を撮りに来る人が多く訪れ、人気のイベントになっています。

次は弘前公園の外濠で二月二十八日 土曜まで行われている「冬に咲くさくらライトアップ」です。このイベントは雪に覆われた桜の枝をライトアップするもので、行われるようになったきっかけは、当時弘前市相馬地区の地域おこし協力隊員で、鉄道や風景写真撮影が趣味の米山さんが真冬の弘前公園外堀で、雪が桜の木の枝に積もったところにピンクがかった街灯がうっすら当たる場所を撮影し、その写真をSNSに投稿したところ、反響が広がり桜の枝をライトアップするイベントが行われるようになりました。


そして今では弘前市の冬の風物詩として定着しました。ライトアップは期間中毎日行われますが、見ごろは
• 雪がさくらの枝に着雪していること
• 冷え込みすぎていないこと
• お堀が真っ白になっていること
の条件が揃ったときなのだそうです。
今回は青森県で人気の冬のイルミネーションを紹介しました。ではここから、東北弁で語る民話をお送りします。今回は青森県で語られていた民話「さるの顔」です。お話に出てくる「ざっこ」は「小さな魚」、「しがこ」は「氷」という意味です。
