みなさま、おばんです。山形県出身の内藤美保がお送りする「こばえちゃ東北」。この番組では、東北各地の行きたい、食べたい、知りたいをお届けしています。「こばえちゃ」は山形県庄内地方の方言で「おいでください」という意味です(再生ボタン▶を押すと番組が始まります)

これから秋の行楽シーズンを迎える宮城県大崎市の鳴子峡を紹介しましょう。まずは、大崎市の紹介です。大崎市は宮城県の北西部にあり、山形県とも接しています。2006年に1市6町が合併して誕生し、現在の人口は、およそ11万9千人。市の面積はおよそ797平方キロメートルと広く、平野部から山間部まで、変化に富んだ自然を楽しめるのが大崎市の大きな魅力です。
大崎市を語るうえで欠かせないのが、「大崎耕土」と呼ばれる豊かな農地です。江合川や鳴瀬川の流れに育まれた大地では、米づくりが盛んに行われています。「ササニシキ」や「ひとめぼれ」といった、全国的にも知られているお米の産地でもあります。農業を基幹産業としながら、商業、工業、観光など、さまざまな産業がバランスよく発展しているのが大崎市です。
そして、大崎市の楽しみは、もちろん「食」です。おいしいお米をはじめ、地酒、しそ巻き、栗だんご、凍み豆腐など、地域ならではの味がたくさんあります。特に「しそ巻き」は、味噌などをしその葉で巻いて油で焼いた、昔ながらの保存食。しその香りと味噌のうまみがよく合い、ご飯のお供にも、お酒のおつまみにもぴったりです。秋の大崎市を訪れたら、こうした地元の味もぜひ楽しんでみてください。

写真提供:宮城県観光戦略課
大崎市の西部に進んでいくと、今回紹介する、「鳴子温泉」があります。鳴子温泉郷は、5つの温泉地が集まる温泉郷です。豊かな自然に囲まれ、古くから多くの人に親しまれてきました。温泉街を歩けば、温泉の湯けむりが立ち上り、どこか懐かしい雰囲気を感じることができます。

写真提供:宮城県観光戦略課
さらに鳴子といえば、全国的にも有名な「鳴子こけし」があります。大きな頭に、中央が少しくびれた胴体、そして菊の模様。鳴子こけしは、首を回すと「キュッキュッ」と音がする「はめ込み式」の構造でも知られています。現在にも受け継がれている、鳴子を代表する伝統工芸です。そして、そんな鳴子をかわいらしくPRしているキャラクター「なる子ちゃん」がいます。なる子ちゃんは、鳴子こけしをモチーフにした、とっても愛らしいキャラクターです。誕生日は10月6日。性格は「笑顔いっぱい、元気いっぱい」。好きなものは「栗だんご、しそ巻、サイダー」だそうです。なる子ちゃんは、鳴子温泉のイベントなどで観光客をお出迎えするなど、鳴子の魅力を発信するPR役として活躍しています。鳴子を訪れたら、温泉だけでなく、こけしや、なる子ちゃんにもぜひ注目してみてください。

それでは、今回のメイン「鳴子峡」の紅葉を紹介しましょう。鳴子温泉からほど近い場所にある鳴子峡は、大谷川の流れによって長い年月をかけて刻まれた大峡谷。その深さは、およそ100mにも及びます。春から夏にかけては鮮やかな緑に包まれますが、秋になると、その表情が一変します。木々が少しずつ色づき始め、やがて峡谷全体が赤や黄色、オレンジ色の美しいグラデーションに染まっていきます。

例年の紅葉の見頃は、10月中旬から11月中旬ごろ。紅葉の名所として多くの観光客が訪れます。鳴子峡の魅力は、何といっても「渓谷」と「紅葉」の組み合わせです。ただ山の木々が色づくだけではありません。深く切れ込んだ渓谷の岩肌、その間を流れる大谷川、そして斜面を覆う色とりどりの木々。そのすべてが一つの大きな風景となって、目の前に広がります。展望スポットから眺める鳴子峡は、まさに絵画のような美しさ。紅葉の時期には、写真を撮る人も多く、毎年多くの人を魅了しています。

そして、鳴子峡を歩いて楽しみたい方には、遊歩道もおすすめです。鳴子峡レストハウス側から回顧(みかえり)橋までのコースなどがあり、紅葉を間近に感じながら散策することができます。また、「鳴子峡大深沢遊歩道」は1周約2.2km。秋には紅葉を眺めながら、ゆっくりと歩くことができます。展望台から壮大な景色を楽しむもよし、遊歩道を歩きながら色づいた木々を間近に感じるもよし。自分のスタイルで鳴子峡の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

写真提供:宮城県観光戦略課
そして、鳴子峡の紅葉を楽しんだ後には、鳴子温泉にも立ち寄って温泉でゆっくり体を温める。これこそ、秋の鳴子を楽しむおすすめの過ごし方です。鳴子温泉は、宿によって泉質や湯の色、肌ざわりなどが異なるのも魅力です。温泉街を散策しながら、気になるお湯を探してみるのも楽しいですね。

写真提供:宮城県観光戦略課
今回は宮城県大崎市と鳴子峡の紅葉を紹介しました。次回は秋田県湯沢市の小安峡の紅葉を紹介します。どうぞお楽しみに。したばの~
